特定のコミットオブジェクトの繋がりを変更し、履歴を書き換える
「リベース」では、特定の「コミットオブジェクト」の繋がりを変更し、履歴を書き換えることもできます。1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「master」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「master」ブランチを指していることが分かります。
2.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。ここでは例として、「Commit5」を、「Commit2」にリベースします。
「リベース」に必要な「コミットオブジェクト」の情報は、以下のようになります。
コミットオブジェクト | コミットオブジェクトの識別子 |
---|---|
Commit2 | 1435f6869ab8390855ad33f52c641c1e0d93c1b2 |
Commit4 | 72d1432b877e6105139d0bc065205490d56badc7 |
3.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「ファイルの変更内容を異なるブランチに結合するコマンドの説明」を参考にしてください。
git rebase --verbose --onto 1435 72d1 master
「Commit4」は、「master」ブランチの1つ前の「コミットオブジェクト」であるため、以下のように相対指定でも良いです。
git rebase --verbose --onto 1435 master^ master
4.コマンドの実行結果
以下のように、リベース結果が表示されます。ここで「マージコンフリクト」が発生したため、「マージコンフリクト」を解消しました。
5.リベースの続行
以下のコマンドを実行し、リベースを続行します。
git rebase --continue
6.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。「master」ブランチが指す「コミットオブジェクト」の識別子が、「1.」と異なっています。
7.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。「Commit5」の変更内容を元に、「Commit5’」が新規に生成されています。