指定したコミットオブジェクトのコミットメッセージを編集して再利用し、コミットを実行する
指定した「コミットオブジェクト」の「コミットメッセージ」を編集して再利用します。コミッター以外の情報は、指定した「コミットオブジェクト」の情報が使用されます。
コマンドのオプションについて
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。ショートオプション | ロングオプション | オプションの値 |
---|---|---|
-c | --reedit-message= | コミットオブジェクト |
「コミットオブジェクト」には、以下の指定方法が利用できます。
- ブランチ
- タグ
- コミットオブジェクトの識別子
- HEAD
1.ブランチ
ブランチヘッドが指す「コミットオブジェクト」を指定します。2.タグ
タグが指す「コミットオブジェクト」を指定します。3.コミットオブジェクトの識別子
直接「コミットオブジェクト」の識別子を指定します。コミットオブジェクトの識別子は、4文字以上の識別子を入力します。
4.HEAD
「HEAD」が指す「コミットオブジェクト」を指定します。コマンドの実行例
コマンドの実行例です。1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「master」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「master」ブランチを指していることが分かります。
2.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。3.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を確認すると、以下のようになっています。4.コミットの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。ショートオプション | ロングオプション | オプションの値 |
---|---|---|
-c | --reedit-message= | コミットオブジェクト |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
ここでは例として、「Commit3」の「コミットメッセージ」を編集して再利用します。
コマンドの詳細は、「スナップショットを生成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git commit --reedit-message=HEAD
5.コミットメッセージの入力
テキストエディターが起動し、「コミットメッセージ」を入力する画面が表示されます。オプションで指定した「コミットオブジェクト」の「コミットメッセージ」がすでに入力されている状態です。
必要に応じて「コミットメッセージ」を編集し、ファイルを上書き保存してテキストエディターを終了します。
6.コミット完了
以下のように、コミットが実行されます。7.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。「master」ブランチが指す「コミットオブジェクト」の識別子が、「1.」と異なっています。