コミット対象になるファイルの一覧を、改行コードの代わりにNULで出力する
デフォルトでは、出力される情報は改行(LF)して表示されます。コミット対象になるファイルの一覧を、改行コードの代わりにNULで出力することも可能です。
シェルスクリプトなど、プログラムからファイルの状態を解析したい時に利用します。
ショートフォーマットとスクリプト向けフォーマットでのみ使用できます。
フォーマットに関するオプションを指定しなかった場合、暗黙のうちに「--porcelain」が指定されます。
1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「master」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「master」ブランチを指していることが分かります。
2.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。3.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を確認すると、以下のようになっています。「ステージングエリア」に「master.txt」ファイルが追加されており、「master.txt」ファイルがコミット対象のファイルであることが分かります。
すなわち、コミットにより「master.txt」ファイルが「スナップショット」に反映されます。
4.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。ショートオプション | ロングオプション |
---|---|
-z | --null |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「スナップショットを生成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git commit --null
5.コマンドの実行結果
以下のように、 改行コード(LF)の代わりにNULで情報が出力されます。表示される内容の見方は、「ワーキングディレクトリーにあるファイルの状態を、ショートフォーマットで表示する」を参考にしてください。
出力された内容の「NUL」を「¥00」で表現すると以下のようになります。
M master.txt\00 M sample.txt\00?? a.txt\00?? link.txt\00