オーサーの時間を指定して、コミットを行う
オーサーの時間を指定して、コミットを行います。通常のコミットでは、オーサーの時間はコミッターと同じ時間になります。
ファイルの編集や変更が過去に行われた作業だった場合、オーサーの時間を指定してコミットを行うこともできます。
オーサー(Author)とは、ファイルの編集やファイルを変更したユーザーを指します。
コミッター(Commiter)とは、その編集や変更を含んだコミットを行ったユーザーを指します。
オーサーの時間の指定方法
オーサーの時間の指定方法には、以下の方法があります。1.RFC 2822
RFC 2822形式で指定します。
Thu, 07 Apr 2005 22:13:13 +0200
2.ISO 8601
ISO 8601形式で指定します。
2010-04-05T20:15:13
日付の部分は、以下の記述方法でも良いです。
- YYYY.MM.DD
- MM/DD/YYYY
- DD.MM.YYYY
西暦(Y)を4桁で記述し、月(M)と日(D)を2桁で記述します。
コマンドの実行例
コマンドの実行例です。1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「master」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「master」ブランチを指していることが分かります。
2.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。3.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を確認すると、以下のようになっています。4.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション | オプションの値 |
---|---|
--date= | オーサーの時間 |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「スナップショットを生成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git commit --date=2010.04.05T20:15:13
5.コミットメッセージの入力
テキストエディターが起動し、「コミットメッセージ」を入力する画面が表示されます。オプションで指定した「コミットオブジェクト」の「コミットメッセージ」がすでに入力されている状態です。
ここでは例として、以下のように入力しました。
「コミットメッセージ」を入力したら、ファイルを上書き保存してテキストエディターを終了します。
6.コマンドの実行結果
以下のように、コミットが行われます。7.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。「master」ブランチが指す「コミットオブジェクト」の識別子が、「1.」と異なっています。