最終βで見るUbuntu 16.04の新機能と変更点
以前お知らせした通り、Ubuntu 16.04 最終βがリリースされました。最終βからUbuntu 16.04の新機能と変更点を見てみます。
今回は変更点が非常に多いため、前編と後編に分けています。
Linux kernel 4.4採用
Ubuntu 16.04では、Linux kernel 4.4が採用されています。Ubuntu 15.10のLinux kernelはLinux kernel 4.2だったので、2つ上のメジャーバージョンということになります。
新しいハードウェアのサポートやサポートの改善が行われています。
Linux kernelの主な変更点は、以下を参考にしてください。
- Linux 4.3
- Linux 4.4
- The Linux 4.3 Kernel Is Bringing Many New Features & Improvements, But No KDBUS
- A Look At The New Features Of The Linux 4.4 Kernel
Python 3.5採用
Python 3.5.1+が採用されています。「python」はPython 2.7.11+になっています。
「python」は「python2.7」へのシンボリックリンクになっていて、デフォルトでインストールされています。
GNOME 3.18採用
多くのソフトウェアは、GNOME 3.18で提供されるソフトウェアにアップグレードされています。GLibはGNOME 3.20で提供されるGLib 2.48にアップグレードされています。
WebKit2へ移行
デフォルトでインストールされるWebKitを使用したアプリ及びライブラリーは、すべてWebKit2へ移行しました。ログイン画面やロック画面の高DPIサポートの改善
ログイン画面やロック画面の高DPIサポートが改善されています。GNOME Softwareの追加とUbuntuソフトウェアセンターの廃止
以前紹介した通り「Ubuntuソフトウェアセンター」が廃止され、代わりに「GNOME Software(gnome-software)」がデフォルトでインストールされるようになりました。「Ubuntuソフトウェアセンター」を利用してアプリをインストールしていたユーザーは、「GNOME Software」からアプリをインストールすることになります。
アプリの検索画面
アプリの検索画面です。アプリのインストール画面
アプリのインストール画面です。アプリの大きいサムネイルが表示されています。
アプリの詳細情報
アプリのインストール画面下部には、アプリの詳細情報が表示されます。レビューもありますよ。
アプリのアップデート画面
「更新」ボタンをクリックすると、アプリを個別にアップデートできます。アプリを個別にアップデートするよりは、アップデート漏れを防ぐため今までどおり「ソフトウェアの更新」から一括アップデートしたほうが良いでしょう。
GNOME Calendarの追加
「GNOME Calendar(gnome-calendar)」がデフォルトでインストールされるようになりました。予定の管理に利用できるシンプルなカレンダーアプリです。
EmpathyとBraseroがインストールされなくなった
以前紹介した通り、「Empathy」と「Brasero」がデフォルトでインストールされなくなりました。これらのソフトウェアが必要なら、ユーザーは自分でインストールすることができます。
Empathy
「Empathy」は、チャットなどで使用するインスタントメッセンジャーアプリです。Brasero
「Brasero」はCD/DVD(/BD)メディアを作成するアプリです。Dashのオンライン検索がデフォルトでオフになった
Dashのオンライン検索がデフォルトでオフになりました。Dashを開いてキーワードを入力しても、オンライン検索(インターネット検索)が行われなくなります。
ユーザーがオンライン検索をオンにすれば、以下のようにオンライン検索が可能になります。