BIOSのPCにKubuntu 16.04をインストールする(パーティションの作成 〜 ブートローダーの設定)
BIOSで起動するPCに「Kubuntu 16.04」をインストールします。「BIOSのPCにKubuntu 16.04をインストールする(ライブメディアから起動 〜 インストールの種類の選択)」の続きです。
ここではインストール作業の中で山場となるパーティションの作成を行います。
ここでは未使用の100GBのHDDにKubuntu 16.04をインストールします。
必要なパーティションについて
BIOS環境において最低限必要となるパーティションは以下のとおりです。- Kubuntuをインストールするルートパーティション
- Kubuntuのスワップパーティション
それぞれのパーティションにどれくらいのサイズを割り当てるのか、事前に計算しておくとよいでしょう。
スワップは、Windowsのスワップと同じ感覚でサイズを決定すると良いでしょう。
6.パーティションテーブルの作成
未フォーマットのHDDにKubuntuをインストールする場合や、既存のパーティションを全て削除したい場合は、まずパーティションテーブルの作成を行います。もしそうではない場合、パーティションテーブルの作成作業は飛ばしてください。
また、WindowsとHDDの管理方法が異なります。
以下の内容に目を通して、どのHDDにKubuntuをインストールするのか確認してください。
デバイスファイルについて
KubuntuをインストールするHDDは、デバイスファイルで識別されます。デバイスファイルについては、以下を参考にしてください。
ここでは例として、「/dev/sda」にKubuntuをインストールします。
パーティションについて
Kubuntuをインストールするパーティションについては、以下を参考にしてください。6-1.パーティションテーブルの作成
Kubuntuのインストール先HDDのデバイスファイルを選択し、「新しいパーティションテーブル」ボタンをクリックします。6-2.パーティションテーブル作成の確認
以下の確認画面が表示されます。「続ける」ボタンをクリックします。
6-3.パーティションテーブル作成の完了
パーティションテーブルの作成が完了すると、以下のように「空き領域」が表示されます。この「空き領域」にパーティションを作成していきます。
7.ルートパーティションの作成
次にKubuntuのインストール先となるルートパーティションを作成します。7-1.ルートパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。7-2.ルートパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成するルートパーティションの設定を行います。ここでは2GBをスワップパーティションに割り当て、残りの全てをルートパーティションに割り当てます。
新しいパーティションのタイプ
MBR形式なので、「基本パーティション」か「論理パーティション」を選択します。この選択はWindowsと同じ考え方です。
New partition size in megabytes(サイズ)
作成するパーティションのサイズをMBで指定します。新しいパーティションの場所
パーテションの確保位置を選択します。通常は「この領域の始点」を選択します。
Use as(利用方法)
パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。「ext4 ジャーナリングファイルシステム」を選択します。
Mount point(マウントポイント)
パーティションのマウントポイントをメニューから選択します。ルートパーティションなので「/」を選択します。
設定したら「OK」ボタンをクリックします。
7-3.ルートパーティション作成完了
以下のようにルートパーティション(/dev/sda1)が作成されます。8.スワップパーティションの作成
最後にスワップパーティションを作成します。8-1.スワップパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。8-2.スワップパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成するスワップパーティションの設定を行います。ここでは2GBをスワップパーティションに割り当てます。
Use as(利用方法)
「スワップ領域」を選択してください。上記以外の項目
「7-2.ルートパーティションの設定」を参考にしてください。設定したら「OK」ボタンをクリックします。
8-3.スワップパーティション作成完了
以下のようにスワップパーティション(/dev/sda5)が作成されます。9.ブートローダーの設定とインストール確認
最後にブートローダーをインストールするHDDを選択します。ここで選択したHDDが起動ディスクになります。
9-1.ブートローダーをインストールするHDDの選択
ここで選択したHDDにブートローダーがインストールされます。以上でパーティションやブートローダーの設定は完了です。
「インストール」ボタンをクリックします。
9-2.パーティションの確認
以下のように、作成するパーティションの一覧画面が表示されます。「続ける」ボタンをクリックします。
「BIOSのPCにKubuntu 16.04をインストールする(タイムゾーンの設定 〜 Kubuntuの起動)」に続きます。