Build 16176の変更点
2017年4月15日にリリースされた「Build 16176」の「WSL」に関する変更点です。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。機能の追加や改善
「Build 16176」で行われた機能の追加や改善です。リリースノートに記述されていない機能の改善も行われています。
1.シリアルデバイス(COMポート)のサポート
「Ubuntu」からWindowsのCOMポートにアクセスできるようになりました。詳細は、以下を参考にしてください。
2.IPソケットオプションのサポート改善
以下のIPソケットオプションがサポートされました。- IP_OPTIONS
- IP_MULTICAST_IF
- IPV6_MULTICAST_IF
- IP_MULTICAST_LOOP
- IPV6_MULTICAST_LOOP
- IPV6_UNICAST_HOPS
- IP(V6)_MTU
- IPV6_UNICAST_HOPS
これにより改善する問題は、以下を参照してください。
- ping -T not working correctly
- IP_MULTICAST_IF fails
- Issue with Adding Multicast Membership Sock Opt in python3
また「IP(V6)_MTU」のサポートにより、以下のソフトウェアの動作が改善されます。
- apps node
- traceroute
- dig
- nslookup
- host
3.pwritev関数の実装
pwritev関数が実装されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
4.フィルシステムの改善
「DrvFS」で扱えるボリューム(ドライブ)の種類が増えるなど、「DrvFS」向けの改善が多く行われています。- UNCパスでボリュームをマウント可能に
- DrvFSでCDFSのサポートが有効に
- DrvFSでネットワークファイルシステムのパーミッションを正しく扱うようになった
- DrvFSでリモートドライブのサポートを追加
- DrvFSでFATのサポートが有効になった
Linux Test Projectのテスト結果
「Linux Test Project(LTP)」は、「Linux Kernel」やカーネルに関連した機能の信頼性、頑健性、安定性のテストを行うテストスイートを開発しているプロジェクトです。「WSL」は「Linux Kernel」相当の機能を提供するソフトウェアであり、「Linux Test Project」で「WSL」のテストを行った結果が公開されています。
- テストに合格した項目数:737(前回:737)
- テストに失敗した項目数:255(前回:255)
「Build 15042」から変更ありません。