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Ubuntu 12.04 64bit インストール その2 - WubiによるUbuntuのインストール

Wubi

  今回はWubiの簡単な紹介です。

  事前の注意事項として、Ubuntuに限らずそうなのですが、
  OSのバージョンアップや新規インストールの際には、
  必ず事前にバックアップをとっておきましょう。

  ざっと説明すると、既存のWindowsのNTFSパーテーションを間借りして、Ubuntuをインストール・起動する方法です。
  NTFSパーテーション内にUbuntu用のHDDイメージを作成します。
  エクスプローラからは普通のファイルに見えますし、実際普通のファイルです。

  Wubiの利点は、既存のHDDのパーテーションを変更することなく、Ubuntuをインストールできる点です。
  また、アンインストールも一般的なWindowsアプリのようにアンインストールができます。

  ただし、作成できるUbuntu用のHDDイメージの容量は、最大30GBに制限されます。

  イメージとしては、仮想PC(VMWareやVirtualBoxなど)の仮想HDDイメージの感じでしょうか。
  HDD以外のハードウェアについては、直接Ubuntuが起動しますので、仮想PC上で起動している状態とは異なります。
  従って、Ubuntuの起動はWindowsとのデュアルブートになります。

Wubiのダウンロード

  Wubiのダウンロードは先ほどのダウンロードのページから行います。
  以下の箇所が見つかるはずです。

 

  Download Windows installerをクリックするとWubiのダウンロードが始まります。
  Wubiは、インストールするUbuntuのCDイメージを利用してインストールします。

  同じくRead the installation instructionsをクリックすると、
  使い方の説明が表示されます。

WubiによるUbuntuのインストール

  そのページを簡潔に要約すると・・・
  1.Wubi.exeをダウンロードしてHDDに保存する
  2.Wubi.exeを起動する。
  3.起動時にUACがセキュリティに関する警告を出してきたら、続けるを選択する。
  4.以下の画面が表示される。


    インストールドライブ

      Ubuntuインストール先のドライブを選択します。
      これはHDDをフォーマットするわけではなく、Ubuntu用のHDDイメージの作成先の選択です。

    インストールサイズ

      HDDイメージの容量です。
      多ければ多いほど、後からアプリのインストールなど余裕ができます。

    デスクトップ環境

    デスクトップ環境です。
    ここでは、Ubuntuを選択します。

    言語

      インストールする言語を選択します。
      Japaneseを選択します。

    ユーザー名/パスワード

      Ubuntu用のアカウント情報を入力します。
      Windowsでもインストール時にアカウントを作成しますが、あれと同じ感覚です。

  5.準備ができたらインストールをクリックします。

    ダウンロードとインストールが始まります。
    Ubuntu 64bit版のダウンロードとインストールが開始されます。

  6.インストールが完了したら、すぐに再起動かあとで再起動を選択して終了します。

  7.PCを再起動すると、以下のように起動するOSの選択肢が表示されます。


    Ubuntuを選択すれば、Ubuntuが起動します。
    この画面は英語版Vistaの起動画面です。
    日本語版のWindowsを利用している場合は、メッセージが日本語になります。
    また、この画面を表示しているのはWindowsのブートマネージャーです。

    Ubuntu選択後はUbuntuに制御が移ります。

WubiによるUbuntuのアンインストール

  コントロールパネルの「プログラムと機能」から
  一般的なWindowsアプリと同じようにアンインストールが可能です。

Wubiの参考資料

  Wubiの詳細については以下を参照しましょう。
  ・WubiGuide
  ・Wubi


次回は仮想PCにインストールです。

12.04 , Ubuntu , Wubi , インストール
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