設定ファイル
「sensor」コマンドが参照するデフォルトの設定ファイルは「/etc/sensors3.conf」です。デフォルトの設定ファイルの内容を直接編集することはありません。
設定ファイルの保存場所
自分で設定ファイルを作る場合、「/etc/sensors.d」フォルダー内に設定ファイルを作成します。「/etc/sensors3.conf」ファイルは直接編集しないでください。
ファイル操作を行う場合はrootでNautilusを起動するとよいでしょう。
設定ファイルのファイル名について
設定ファイルの名称は、ファイル名の頭が「.」で始まらなければ任意でOKです。ファイル名の頭が「.」で始まるファイルは読み込まれません。
一時的に設定ファイルを無効にする際に、ファイル名の頭に「.」を付けると良いでしょう。
設定ファイルの読み込み順
「sensors」コマンドは以下の順番で設定ファイルを読み込んでいきます。1./etc/sensors3.conf
2./etc/sensors.dフォルダー内の設定ファイル
「/etc/sensors.d」フォルダー内の設定ファイルはファイル名をアルファベット順でソートし、昇順で読み込んでいきます。
設定ファイル内に重複した内容があった場合は、後から読み込んだ設定ファイルの内容を優先します。
設定ファイルを指定する
オプションを指定することで設定ファイルを指定し、センサー情報を表示することもできます。 自分で記述した設定ファイルのテストを行う際に利用するとよいでしょう。コマンドは以下のようになります。
sensors -c 設定ファイル
ちなみに以下のようにすると、設定ファイルなしでセンサー情報を表示します。
sensors -c /dev/null
生データを確認する際に利用すると良いでしょう。
反映されないステートメントについて
設定ファイルで指定するsetステートメントは、反映されません。ちなみにsetパラメーターは下限(min)・上限(max)値を設定するステートメントです。
setステートメントの反映について
setパラメーターを反映するには、以下のコマンドを実行します。事前に自分で作成した設定ファイルを「/etc/sensors.d」フォルダーに入れておいてください。
sudo sensors -s
注意事項
setステートメントの設定は結果的に別のファイルに保存され永続化されます。一例を上げると、「/sys/class/hwmon/hwmon0/device」フォルダー内の「xxx_min」や「xxx_max」ファイルです。
リセットする方法がないため、必要であれば事前に各最小値と最大値を記録しておいてください。
設定ファイルのフォーマット
設定ファイルのフォーマットについては、「man sensors.conf」コマンドで確認できます。作成済みの設定ファイル
Specific configurationsに作成済みの設定ファイルがあります。マザーボードの製造元リンクから各製品のページへ飛ぶと良いでしょう。
メーカー製の製品に対応した設定ファイルはありませんが、センサーチップが判明しているのであれば、同じセンサーチップを採用したマザーボードの設定ファイルを参考にしてみるのも良いでしょう。