フォルダーの共有
UbuntuはSamba(Windows共有)でフォルダーをネットワーク上に公開することができます。Sambaサーバーのパッケージは標準ではインストールされていないため、先にSambaサーバーのパッケージをインストールする必要があります。
手順は後述します。
Sambaでフォルダーを公開するということは、Ubuntu(他のフレーバー含む)・Windows・Mac OS Xからアクセスできるという事になります。
共有オプションの表示
共有オプション画面からSambaサーバーパッケージのインストールや、共有設定を行います。共有オプション画面は、直接開く方法とプロパティー画面から開く方法があります。
内容や機能はどちらも同じです。
「公開」フォルダーについて
Ubuntuでは標準で「公開」フォルダーが用意されていています。このフォルダーを共有フォルダーとして利用するとよいでしょう。
1.共有オプションの表示
直接開く方法です。共有したいフォルダーを右クリックして、「共有のオプション」をクリックします。
2.共有オプション
以下の画面が表示されます。1.プロパティー画面の表示
プロパティー画面から共有のオプションを開く方法です。2.共有オプション
以下の画面が表示されます。共有オプションのUI構成
共有オプションのUI構成です。このフォルダーを共有する
チェックをオンにすると、このフォルダーを共有します。Sambaサーバーのパッケージがインストールされていない場合は、インストールが促されます。
下記の「Sambaのインストール」を参考にしてください。
共有名
他のPCからこのフォルダーを参照するときに見える名前です。フォルダー名とは異なる名前を指定できます。
コメント
共有フォルダーの説明を入力します。他のPCからこのフォルダーを参照するときに、ここで入力した内容が表示されます。
任意です。
このフォルダー内でのファイルの作成・削除を他のユーザーに許可する
ファイルの作成や削除を他のユーザー(ゲスト等)に許可します。このチェックをオンにすると、このフォルダーの「グループ」と「その他」のアクセス権に、書き込み権限(w)が付与されます。
ゲストによるアクセス
ユーザー名やパスワードを入力しなくても、このフォルダーにアクセスできるようにします。このチェックをオンにすると、このフォルダーの「グループ」と「その他」のアクセス権に、読み込み権限(r)が付与されます。
「共有を作成」・「共有を変更」ボタン
設定した内容を反映します。アクセス権の設定について
共有オプションで指定したオプションによっては、フォルダーのアクセス権を変更する必要があります。その場合以下のような画面が表示されるので、「自動的にアクセス権を付与する」ボタンをクリックします。
フォルダーのアクセス権を確認すると、以下のように変更されます。
共有フォルダーのアイコンについて
共有したフォルダーは以下のように矢印アイコンが表示されます。Sambaのインストール
「このフォルダーを共有する」チェックオン時にSambaサーバーのパッケージのインストールが必要な場合、以下のようにインストールが促されます。事前に「Synaptic」や「Ubuntuソフトウェアセンター」、「ソフトウェアの更新」等のアプリは終了しておいてください。
またインターネットへの接続が必要です。
1.インストールの確認
以下の画面が表示されるので、「サービスのインストール」ボタンをクリックします。2.パッケージの表示
次に以下の画面が表示されるので、「インストール」ボタンをクリックして「samba」パッケージをインストールします。
3.パスワードの入力
rootで処理を行う必要があるため、パスワードの入力を行います。他にも何回かこの画面が表示されることがあります。
4.追加パッケージの確認
以下の画面が表示されるので、「インストール」ボタンをクリックして「libpam-smbpass」パッケージをインストールします。このパッケージは、UbuntuのユーザーアカウントとSambaのユーザーアカウントを結びつけるものです。
従って他のPCがこのPCの共有フォルダーにアクセスする場合は、このPCのユーザーアカウントとそのパスワードを入力することになります。
5.インストール
Sambaがインストールされるので、しばらく待ちます。6.セッションの再起動
インストールが完了すると、以下の画面が表示されます。「セッションを再起動」ボタンをクリックして完了です。