Radeonドライバーパッケージ
「追加のドライバー」でインストールされるドライバーパッケージについてです。Ubuntu 13.04を基準としています。
インストールされるパッケージ
各ドライバーの選択肢でインストールされるパッケージは以下のようになります。いずれのドライバーもUbuntuの標準リポジトリーで提供されています。
X.Org X server AMD/ATI display driver wrapper
AMD(旧ATI)のグラフィックカード用のオープンソースドライバーです。以下のパッケージで構成されます。
- xserver-xorg-video-ati
- xserver-xorg-video-mach64
- xserver-xorg-video-r128
- xserver-xorg-video-radeon
xserver-xorg-video-ati
ドライバーのラッパーで、環境に応じて適切な下3つのいずれかのドライバーが利用されます。「xserver-xorg-video-ati」をインストールすると、下3つのドライバーもインストールされます。
xserver-xorg-video-mach64
ATI Rage 128をベースとしたグラフィックチップ向けのドライバーです。90年代中頃にリリースされたグラフィックチップです。
xserver-xorg-video-r128
ATI Rage 128をベースとしたグラフィックチップ向けのドライバーです。90年代後半にリリースされたグラフィックチップです。
「man r128」コマンドで詳しい情報が表示できます。
xserver-xorg-video-radeon
Radeon(HD含む)グラフィックチップ向けのドライバーです。「man radeon」コマンドで詳しい情報が表示できます。
オープンソースドライバーの削除について
プロプライエタリードライバーでトラブルが発生しても元に戻せるように、削除せずにインストールしたままにしておいたほうが良いでしょう。オープンソースドライバーとプロプライエタリードライバーが両方インストールされていても問題ありません。
両方インストールされている場合は、プロプライエタリードライバーが利用されます。
fglrx
AMD(旧ATI)のグラフィックカード用のプロプライエタリードライバーです。下記の「fglrx-updates」とは共存はできません。
「fglrx」をインストールすると、「fglrx-updates」はアンインストールされます。
以下のパッケージで構成されます。
- fglrx
- fglrx-amdcccle
fglrx
Radeon(HD含む)・FireGLグラフィックチップ向けのドライバーです。ドライバーの設定や使い方については、ブラウザーで「file:///usr/share/doc/fglrx/index.html」を開いてください。
Ubuntu 13.04の場合、パッケージのバージョンは「2:9.010-0ubuntu3」になります。
ダウンロードサイズは約80.6 MBです。
fglrx-amdcccle
AMD Catalyst Control Centerのパッケージです。Ubuntu 13.04の場合、パッケージのバージョンは「2:9.010-0ubuntu3」になります。
ダウンロードサイズは約5.8 MBです。
fglrx-updates
これもAMD(旧ATI)のグラフィックカード用のプロプライエタリードライバーです。上記の「fglrx」とは共存はできません。
「fglrx-updates」をインストールすると、「fglrx」はアンインストールされます。
以下のパッケージで構成されます。
- fglrx-updates
- fglrx-amdcccle-updates
fglrx-updates
Radeon(HD含む)・FireGLグラフィックチップ向けのドライバーです。ドライバーの設定や使い方については、ブラウザーで「file:///usr/share/doc/fglrx-updates/index.html」を開いてください。
Ubuntu 13.04の場合、パッケージのバージョンは「2:9.012-0ubuntu1」になります。
ダウンロードサイズは約80.6 MBです。
fglrx-amdcccle-updates
AMD Catalyst Control Centerのパッケージです。Ubuntu 13.04の場合、パッケージのバージョンは「2:9.012-0ubuntu1」になります。
ダウンロードサイズは約5.8 MBです。