アプリのクイックリストをカスタマイズする
「launcher」タブをクリックし「quicklist」をクリックすると、アプリのクイックリストをカスタマイズすることができます。以下の画面が表示されます。
注意
致命的なバグがあり、My Unityでアプリのクイックリストをカスタマイズしても、正しく設定されないケースがあります。クイックリストとは
Unityランチャーに表示されているアプリのアイコンを右クリックすると、以下のようにメニューが表示されます。このメニューがクイックリストです。
Launcher titles
Unityランチャーに登録されているアプリの一覧が表示されます。Quicklist
「Launcher titles」で選択されたアプリのクイックリストのアイテム一覧が表示されます。Name
「Quicklist」で選択されたアイテムの名前が表示されます。Exec
「Quicklist」で選択されたアイテムのアクション(実行するコマンド)が表示されます。アイテムを追加する
アプリのクイックリストにアイテムを追加します。1.アプリの選択
「Launcher titles」からクイックリストにアイテムを追加したいアプリを選択します。ここでは例としてテキストエディター(gedit)を選択しています。
2.アイテムの追加
「+」ボタンをクリックします。3.アイテムの設定
以下のように「Name」と「Exec」が入力可能になるので、設定を入力します。「Name」に入力された文字列はUI上に表示される文字列ですが、グループヘッダーの名称にも使用されます。
従って入力できる文字列は英数字記号になります。
UI上に表示される文字列を日本語に設定したい場合は、後で直接デスクトップエントリーファイルを開いて編集する必要があります。
ここでは例として、以下のように入力しました。
「/var/log/syslog」をテキストエディターで開くアイテムです。
各項目を入力したら「Save」ボタンをクリックします。
4.アイテム追加完了
以下のようにアイテムが追加されます。即座にUnityランチャーのアプリのクイックリストにも反映されます。
ちなみにクイックリストの情報は、「~/.local/share/applications」にユーザー固有のデスクトップエントリーファイルとして保存されます。
アイテムを削除する
クイックリストのアイテムを削除します。1.アイテムの選択
「Launcher titles」からアプリを選択し、「Quicklist」のアイテム一覧から削除したいアイテムを選択します。2.アイテムの削除
「-」ボタンをクリックします。3.削除確認と削除
以下の確認画面が表示されるので、「Continue」ボタンをクリックします。削除処理とUnityランチャーのアプリのクイックリストへの反映が行われます。
4.削除完了
以下のように選択されたアイテムが削除されます。クイックリストにアイテムが反映されない不具合について(2013/7/13)
上記の「アイテムを追加する」手順でクイックリストにアイテムを追加しても、アイテムが表示されない不具合があります。「アイテムを追加する」例では、「Open syslog」というアイテムを追加しました。
Unityランチャーからアプリのクイックリストを表示しても、以下のように追加したアイテムが表示されていません。
この現象は、アプリのデスクトップエントリーに「アプリケーションアクション」が既に存在する場合に発生します。
原因について
ユーザー固有のデスクトップエントリーファイルを開くと、以下のようになっています。「MyUnity」では、クイックリストのアイテムは「アプリケーションアクション」として登録せず、「X-Ayatana-Desktop-Shortcuts」及び「Shortcut Group」という古い型式で登録を行います。
この型式自体は有効なのですが「アプリケーションアクション」と重複する場合、「アプリケーションアクション」が優先されます。
また、「X-Ayatana-Desktop-Shortcuts」キーの追加場所が間違っており、本来「[Desktop Entry]」ヘッダーグループに記述する必要があります。
結果「アプリケーションアクション」が存在するアプリでは、アイテムが表示されません。
デスクトップエントリーの修正
アイテムが表示されない現象を修正するために、デスクトップエントリーファイルを直接修正します。わざわざ古い型式に合わせて修正するよりも、その古い型式を本来の仕様である「アプリケーションアクション」に合わせる形で修正します。
ついでにUIに表示されるクイックリストのアイテム名も日本語に修正します。
1.現状の確認
テキストエディターでデスクトップエントリーファイルを開きます。現状デスクトップエントリーは以下のようになっています。
[Desktop Entry]
・・・
Actions=Window;Document;
・・・
[Desktop Action Window]
Name=Open a New Window
Exec=gedit --new-window
OnlyShowIn=Unity;
[Desktop Action Document]
Name=Open a New Document
Exec=gedit --new-window
OnlyShowIn=Unity;
X-Ayatana-Desktop-Shortcuts=Open syslog;
[Open syslog Shortcut Group]
Name=Open syslog
Exec=gedit /var/log/syslog
TargetEnvironment=Unity
・・・
Actions=Window;Document;
・・・
[Desktop Action Window]
Name=Open a New Window
Exec=gedit --new-window
OnlyShowIn=Unity;
[Desktop Action Document]
Name=Open a New Document
Exec=gedit --new-window
OnlyShowIn=Unity;
X-Ayatana-Desktop-Shortcuts=Open syslog;
[Open syslog Shortcut Group]
Name=Open syslog
Exec=gedit /var/log/syslog
TargetEnvironment=Unity
2.Shortcut Groupの修正
まず「Shortcut Group」を修正します。現状は以下のようになっています。
[Open syslog Shortcut Group]
Name=Open syslog
Exec=gedit /var/log/syslog
TargetEnvironment=Unity
Name=Open syslog
Exec=gedit /var/log/syslog
TargetEnvironment=Unity
これを以下のように修正します。(赤字の箇所)
[Desktop Action Opensyslog]
Name=syslogを開く
Exec=gedit /var/log/syslog
OnlyShowIn=Unity;
Name=syslogを開く
Exec=gedit /var/log/syslog
OnlyShowIn=Unity;
3.「X-Ayatana-Desktop-Shortcuts」キーの削除
「X-Ayatana-Desktop-Shortcuts」キーは不要なので、このキーを削除します。
[Desktop Action Document]
Name=Open a New Document
Exec=gedit --new-window
OnlyShowIn=Unity;
X-Ayatana-Desktop-Shortcuts=Open syslog;
Name=Open a New Document
Exec=gedit --new-window
OnlyShowIn=Unity;
X-Ayatana-Desktop-Shortcuts=Open syslog;
以下のように「X-Ayatana-Desktop-Shortcuts」キーを削除します。
[Desktop Action Document]
Name=Open a New Document
Exec=gedit --new-window
OnlyShowIn=Unity;
Name=Open a New Document
Exec=gedit --new-window
OnlyShowIn=Unity;
4.アプリケーションアクションの追加
「2.」で修正したアプリケーションアクションを登録します。以下の「Action」キーに「Opensyslog」を追加します。
[Desktop Entry]
・・・
Actions=Window;Document;
・・・
・・・
Actions=Window;Document;
・・・
以下のようになります。
[Desktop Entry]
・・・
Actions=Window;Document;Opensyslog;
・・・
・・・
Actions=Window;Document;Opensyslog;
・・・
以上で完了です。
保存してテキストエディターを終了します。
5.クイックリストの確認
最後に修正が反映されているか確認します。アプリのクイックリストを開きます。
ちゃんと追加されていますね。