Kubuntu 13.10リリース
以前記述したとおり、Kubuntu 13.10がリリースされています。Kubuntu 13.10のリリースノートの中身はUbuntu 13.10と同じなので、リリースアナウンスも読んだほうが良いでしょう。
リリースアナウンスから情報をいくつかピックアップしてみます。
KDE
KDE Plasma and Applications 4.11が採用されています。Wayland
Kubuntu 13.10ではXサーバーを採用していますが、将来リリースされるKubuntuでは、Waylandが採用されます。ネットワークマネージャー
ネットワークマネージャーのアプレットが新しくなりました。インストーラー
インストール時に無線LANのセットアップを、簡単に行えるようになりました。Kubuntu 13.10のバグ
Ubuntuのリリースノートに書かれているバグの他に、以下のバグがあります。ライブUSBからKubuntuを起動できないバグ
ライブUSB作成時に、変更したデータを保存する領域を作成することができます。この領域を作成したライブUSBからKubuntuを起動しようとすると、起動に失敗します。
Live session failed to start from USB with persistence enabled
このバグはUbuntuでも発生しますね。
アップグレード後にNetworkManagementアプレットがクラッシュするバグ
Kubuntu 13.04からKubuntu 13.10にアップグレード後、ネットワークに接続するとNetworkManagementアプレットがクラッシュします。crash on upgrade from networkmanagement to plasma-nm
UEFI環境でKubuntu 13.10が起動できないバグ
致命的なバグです。Kubuntu 13.10をUEFI環境に新規インストールすると、Kubuntu 13.10が起動できません。
今回案内するインストール手順でこのバグの回避策も案内します。
このバグはBIOS環境(MBR)では無関係です。
- UEFI install broken when GRUB_DISTRIBUTOR!=Ubuntu (e.g. Kubuntu/UbuntuStudio)
- [Asus SABERTOOTH 990FX R2.0] UEFI GRUB Fails After 13.10 Beta1 Installation
- After installation on UEFI system, bootloader doesn't work.
- Grub2 doesn't find it's config file after clean Kubuntu installation
Kubuntu 13.10のダウンロードとライブメディアの作成
まずライブメディアを作成するにあたり、Kubuntu 13.10をダウンロードします。ここではUEFI環境でライブメディアからKubuntu 13.10を起動するため、Kubuntu 13.10 64bitをダウンロードしています。
ライブメディアの作成
ライブメディアを作成します。Kubuntu 13.10のライブメディアを作成するにあたり、事前に2GB以上のUSBメモリかDVDメディアを用意しておきます。
USBメモリーかDVDメディアを利用しますが、いままでと作り方は同じです。
WindowsからDVD/USBメモリのライブメディア作成
「起動メディアの作成」を参考にしてください。UbuntuからUSBメモリのライブメディア作成
「USBスタートアップディスクを作成する」を参考にしてください。ライブメディアから起動
ライブメディアを作成したら、ライブメディアからKubuntu 13.10を起動します。ライブメディアをPCに挿入し、PCの電源を入れます。
ライブメディアからKubuntu 13.10が起動しない場合は、メディアの起動順序を確認します。
メディアの起動順序はPCの説明書を参考にしてください。
1.ブート画面
ライブメディアからPCを起動すると、以下の画面が表示されます。UEFIで起動すると、以下のように黒背景のブートメニューが表示されます。
またBIOSで起動した時と比較すると、メニューの構成が少し異なります。
「Start Kubuntu」を選択して、「エンター」キーを押します。
2.ようこそ
Kubuntuが起動し、以下の画面が表示されます。3.日本語の選択
以下のように日本語を選択します。ちなみに「日本語」はリストの一番下にあります。
「Kubuntuを試す」をクリックします。
4.デスクトップ画面
以下のようにデスクトップ画面が表示されます。UIは英語表記ですが、インストーラー及びインストールは日本語で行うことができます。
とりあえず、「Rekonq」を起動しインターネットに接続できるか確認しておきましょう。
インターネットに接続できない場合、ネットワークの設定が必要になります。
Kubuntu 13.10のインストール(インストーラーの起動 〜 インストールの種類)
今回は、ライブメディアから起動したKubuntuからKubuntuのインストールを行います。ここではUEFI環境にKubuntuをインストールしますが、BIOS環境でKubuntuをインストールする人は、「Kubuntu 13.04のインストール(前編)」を参考にしてください。
Kubuntu 13.10のインストーラーは、Kubuntu 13.04のインストーラーとほぼ同じです。
1.インストーラーの起動
デスクトップ上に表示されている「Install Kubuntu 13.10」アイコンをダブルクリックします。2.ようこそ(日本語)
以下の画面が表示されます。「続ける」ボタンをクリックします。
3.インストール準備
以下の画面が表示されます。ここでは、HDDの空き容量のチェックやインターネットに接続されているかどうかがチェックされます。
インターネットに接続されていなくてもインストールすることができます。
以下の2種類のオプションを選択することができます。
サードパーティーのソフトウェアをインストールする
マルチメディアコーデックをインストールします。チェックを入れることをおすすめします。
インストール中にアップデートをダウンロードする
アップデートの確認を行い、必要に応じてソフトウェアを更新します。チェックを入れることをおすすめします。
いずれのオプションも、Kubuntuインストール後にソフトウェアの更新やマルチメディアコーデックのインストールを行うことができます。
オプションの選択を行ったら「続ける」ボタンをクリックします。
4.インストール方法の選択
以下の画面が表示されます。この画面は、すでにインストールされているOS(Windows等も含む)により、表示される選択肢が異なります。
ここでは、Kubuntuのインストール方法(主にインストール先のHDDやパーティション構成)を選択できます。
暗号化(encrypted)やLVMは、その仕組みをある程度理解してから選択を行なってください。
気になる人は、事前に調べておいてください。
ここでは例として「Manual」を選択し、自分でインストール先のHDDの選択や、パーティション構成の決定を行います。
5.それ以外
「Manual」を選択すると、以下のようになります。インストール方法を選択したら、「続ける」ボタンをクリックします。