ネットワークが有効にならない
Ubuntu 13.10でPCをサスペンドした状態から復帰(リジューム)した時に、ネットワークが有効にならずネットワークに接続できない現象が発生します。全ての環境で、あるいは、この現象が発生する環境で必ずしも毎回この現象が発生するとは限りません。
私の環境でこの現象が発生しましたが、再現性は高くありません。
Launchpad
- times out too early, stuck in PrepareForSleep, causing network and other services to not resume
- missing PrepareForSleep signal after resuming, causing networking to stay disabled
現象の確認
この現象の確認です。1.ネットワークインジケーターの確認
サスペンドする前のネットワークインジケーターは以下のようになっており、ネットワークが有効になっていることが分かります。「ネットワークを有効にする」にチェックが入っており、「自動Ethernet」が有効になっています。
2.PCをサスペンドする
「セッションインジケーター」から「サスペンド」を選択します。PCがサスペンドします。
3.サスペンドからの復帰
PCをサスペンドから復帰させます。復帰方法はPCにより異なります。
4.ネットワークインジケーターの確認
ネットワークインジケーターを確認すると、以下のようにネットワークが無効になっています。「ネットワークを有効にする」にチェックが入っておらず、「自動Ethernet」が非表示になっています。
また「ネットワークを有効にする」にチェックを入れても、ネットワークが有効になりません。
本来はサスペンドから復帰したら、「1.」のようにネットワークが有効になります。
一時的な回避策
一時的な回避策です。「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。
このコマンドは「NetworkManager」をスリープ状態から復帰させます。
nmcli nm sleep false
修正されたパッケージ
このバグは「systemd-shim」パッケージにて修正が行われ、2013//11/25にリリースされています。パッケージのバージョンは「4-0ubuntu0.13.10」です。
他のパッケージ同様に「ソフトウェアの更新」からアップデート可能です。
systemd-shim (4-0ubuntu0.13.10) saucy-proposed; urgency=low
* New upstream release:
- Flush bus before exiting on idle to avoid a race where a message is
queued up but not yet sent. (LP: #1184262, part 1)
- Adjust the definition of "inactivity" to be 10 seconds after done
processing the last request instead of 10 seconds after we started.
This matters for long-running tasks like suspend. (LP: #1184262, part 2)
* New upstream release:
- Flush bus before exiting on idle to avoid a race where a message is
queued up but not yet sent. (LP: #1184262, part 1)
- Adjust the definition of "inactivity" to be 10 seconds after done
processing the last request instead of 10 seconds after we started.
This matters for long-running tasks like suspend. (LP: #1184262, part 2)
ただ、このアップデートを適用しても現象が改善されない環境もあるようです。