Ubuntu Cryptfolderインジケーターその8 - 暗号化ファイルシステム作成時にクラッシュするバグ・自動マウントの設定やマウント先フォルダーの削除設定が有効にならないバグ

暗号化ファイルシステム作成時にクラッシュするバグ（2014/2/2）

環境によっては、暗号化ファイルシステム作成時に以下のエラーが表示され、暗号化ファイルシステムの作成に失敗します。

クラッシュログ

以下クラッシュログの抜粋です。

Traceback (most recent call last):
   File "/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/crypto.py", line 159, in on_button_add_clicked
     ce = CreateEncfs(self)
   File "/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/createenfs.py", line 167, in __init__
     gnomeencfsmod.add_folder(path1, path2, password, automount, autodelete)
   File "/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/gnomeencfsmod.py", line 241, in add_folder
     return create_crypted_folder(epath, mpoint, secret)
   File "/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/gnomeencfsmod.py", line 253, in create_crypted_folder
     child = pexpect.spawn(command)
   File "/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/pexpect/__init__.py", line 1617, in __init__
     searchwindowsize=searchwindowsize, logfile=logfile, cwd=cwd, env=env)
   File "/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/pexpect/__init__.py", line 456, in __init__
     self._spawn (command, args)
   File "/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/pexpect/__init__.py", line 541, in _spawn
     command_with_path = which(self.command)
   File "/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/pexpect/__init__.py", line 1832, in which
     if not os.environ.has_key('PATH') or os.environ['PATH'] == '':
AttributeError: '_Environ' object has no attribute 'has_key'

原因

「Cryptfolderインジケーター」はPython 3で動作しているにも関わらず、一部のコードがPython 2で記述されているためです。

以下のように、「Cryptfolderインジケーター」はPython 3で動作していることが分かります。

修正する

直接コードを修正します。
修正するファイルは、「/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/pexpect/__init__.py」です。

注意

事前に「Cryptfolderインジケーター」を終了しておきます。

ソースコードの修正

「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。
このコマンドは、Python 2のコードを機械的にPython 3のコードに変換するコマンドです。

sudo 2to3 -w '/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/pexpect/__init__.py'

以下のようになれば、修正完了です。

変更前のファイルについて

変更前のファイルは、「__init__.py.bak」に保存されます。
問題が起きた時は元に戻すことができます。

自動マウントの設定やマウント先フォルダーの削除設定が有効にならないバグ（2014/2/2）

「Mount folder at start」と「Delete decrypted folder on unmount」の設定が反映・保存されないバグです。

原因

内部の設定項目名（キー）や設定値が不正なためです。

修正する

直接コードを修正します。
修正するファイルは、「/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/configurator.py」です。

注意

事前に「Cryptfolderインジケーター」を終了しておきます。

ソースコードの修正

「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。

sudo -i gedit '/opt/extras.ubuntu.com/cryptfolder-indicator/share/cryptfolder-indicator/configurator.py'

修正箇所は2箇所あります。

修正 1

以下の赤線のキーが間違っています。
「_」を「-」に変更します。

以下のように修正します。

以下はコピペ用ですが、タブ位置は画像のように合わせてください。

def set_folder_auto_mount(self,name,auto_mount):
  self.params['folders'][name]['auto-mount'] = auto_mount
  self.save()

def set_folder_auto_delete(self,name,auto_delete):
  self.params['folders'][name]['auto-delete'] = auto_delete
  self.save()

修正 2

赤枠内の2行を修正します。
設定値には「'yes'」か「'no'」を指定する必要がありますが、このままでは「True」や「False」が設定されてしまいます。

1行目は以下のように修正します。

2行目は以下のように修正します。

以下はコピペ用ですが、タブ位置は画像のように合わせてください。

if auto_mount == True:
  folder['auto-mount'] = 'yes'
else:
  folder['auto-mount'] = 'no'
if auto_delete == True:
  folder['auto-delete'] = 'yes'
else:
  folder['auto-delete'] = 'no'

cryptfolder-indicator

スポンサー

コメントポリシー

コメントをする前に UbuntuのCode of Conduct（CoC/行動規範）を確認し、CoCに沿ったコメントをお願いします。

コメントの使い方は、コメントの使い方を参照してください。

同一カテゴリーの記事

Ubuntu Cryptfolderインジケーター その8 - 暗号化ファイルシステム作成時にクラッシュするバグ・自動マウントの設定やマウント先フォルダーの削除設定が有効にならないバグ

暗号化ファイルシステム作成時にクラッシュするバグ（2014/2/2）

クラッシュログ

原因

修正する

注意

ソースコードの修正

変更前のファイルについて

自動マウントの設定やマウント先フォルダーの削除設定が有効にならないバグ（2014/2/2）

原因

修正する

注意

ソースコードの修正

修正 1

修正 2

Ubuntu Cryptfolderインジケーターその8 - 暗号化ファイルシステム作成時にクラッシュするバグ・自動マウントの設定やマウント先フォルダーの削除設定が有効にならないバグ