既存の暗号化ファイルシステムを登録する
「encfs」コマンドや「Cryptkeeper」で作成した暗号化ファイルシステムや、以前作成した暗号化ファイルシステムを、「Gnome Encfs Manager」に登録し「Gnome Encfs Manager」から利用できるようにします。1.マウント先フォルダーの作成
「Gnome Encfs Manager」では、既定のフォルダーにマウント用のフォルダーを作成する機能があります。別のフォルダーにマウント用のフォルダーを作成することもできます。
既定のフォルダー
既定のフォルダーは、「~/Encfs/ソースディレクトリーのフォルダー名」です。既定のフォルダーをマウント用のフォルダーにするのであれば、事前にマウント用のフォルダーを作成する必要はありません。
既定以外のフォルダー
マウント用のフォルダーを既定とは異なるフォルダーに作成したい場合は、事前にマウント用のフォルダーを作成しておきます。「Nautilus」からマウント先となるフォルダーを作成します。
フォルダーの作成は、通常のフォルダーの作成方法と同じです。
2.作成画面の表示
「Manager」メニューから「Create or import a stash」をクリックします。ツールバーの「+」ボタンをクリックしても良いです。
3.作成画面
以下のように暗号化ファイルシステムのインポート画面が表示されます。補足
暗号化ファイルシステムの作成画面と同じです。指定したソースディレクトリーに暗号化設定ファイルがあるかどうかで動作が変わります。
4-1.ソースディレクトリー
まず、ソースディレクトリーの設定を行います。ソースディレクトリーは以下の2通りの方法から設定します。
- 既定のフォルダーをソースディレクトリーに指定する
- 自分でソースディレクトリーを指定する
4-2.ソースディレクトリーの設定(既定のフォルダー)
既定のフォルダーをソースディレクトリーに指定する場合、以下のように選択します。赤枠内に表示されているフォルダーがソースディレクトリーになります。
4-3.ソースディレクトリーの設定(自分で選択)
既定以外のフォルダーをソースディレクトリーに指定する場合は、以下のように選択を行い、右側のフォルダーアイコンをクリックします。フォルダー選択画面が表示されるので、自分で作成した暗号化ファイルシステムのソースディレクトリーを選択し「開く」ボタンをクリックします。
以下のように選択されたフォルダーのパスが表示されればOKです。
補足
選択したフォルダーがソースディレクトリーとして認識された場合は、パスワードの入力が非表示になります。もしパスワードの入力が表示されたままであれば、指定したフォルダーはソースディレクトリーとして認識されていません。
その場合は、選択したフォルダーがソースディレクトリーかどうか調べ、間違ったフォルダーを選択していたならば、再度フォルダーを選択しなおしてください。
5-1.マウント先フォルダーの設定
次にマウント先フォルダーの設定を行います。ソースディレクトリーの設定同様、以下の2通りの設定方法があります。
- 既定のフォルダーにマウント用のフォルダーを作成する
- 自分でマウント用のフォルダーを指定する
5-2.マウント先フォルダーの設定(既定のフォルダー)
既定のフォルダーにマウント用のフォルダーを作成する場合、以下のように選択します。赤枠内に表示されているフォルダーがマウント先のフォルダーになります。
5-3.マウント先フォルダーの設定(自分で選択)
既定以外のフォルダーにマウント用のフォルダーを指定する場合は、以下のように選択を行い、右側のフォルダーアイコンをクリックします。フォルダー選択画面が表示されるので、「1.」で作成したフォルダーを選択し「開く」ボタンをクリックします。
以下のように選択されたフォルダーのパスが表示されればOKです。
6.インポート
設定が終わったら、「Import」ボタンをクリックします。もし「Import」ボタンが表示されず「Create」ボタンになっていた場合、「4-1.」で指定したソースディレクトリーが認識されていません。
「4-1.」で指定したフォルダーが暗号化ファイルシステムのソースディレクトリーかどうか確認し、正しいソースディレクトリーを選択し直してください。
7.インポート完了
インポートが完了すると、指定された暗号化ファイルシステムが「Gnome Encfs Manager」に登録されます。自動的にマウントは行われません。
登録した暗号化ファイルシステムを利用するなら、まずマウントする必要があります。