Ubuntu 12.04.5のリリースが決定しました
Ubuntu 12.04.5のリリースが決定しました。現状の予定では、2014/8/7にリリースされる予定です。
サポート期間が終了すると
例えば、Ubuntu 12.04.4にはUbuntu 13.10のLinux KernelやXサーバーが含まれています。それらのサポート期間が切れた後、ユーザーはUbuntu 14.04のLinux KernelやXサーバーをインストールすることになります。
UbuntuそのもののバージョンはUbuntu 12.04のままです。
(ポイントリリースのバージョンは省略)
Ubuntuのインストール
同様にそれらのサポート期間が切れた後、Ubuntu 12.04.4を新規にインストールする場合、ユーザーはサポート期間が切れたUbuntu 12.04.4を利用することになります。Ubuntu 12.04を利用したいが、新しいハードウェア上でUbuntuをインストールしたいユーザーにとって、この状況は良い状況ではありません。
そこでこの状況を回避するため、Ubuntu 14.04のLinux KernelやXサーバーを適用したUbuntu 12.04.5のリリースを行うそうです。
最終的にどうなるか
最終的にUbuntu 12.04をインストールしたいユーザーは、以下のいずれかを選択することになります。- Ubuntu 12.04.1(Ubuntu 12.04のLinux KernelとXサーバー)
- Ubuntu 12.04.5(Ubuntu 14.04のLinux KernelとXサーバー)
いずれも5年間のサポート期間に変更はありません。
参考:ポイントリリースとLTS Enablement Stack
Ubuntu 12.04のメリット
Ubuntu 12.04にはUbuntu 14.04にはないメリットがいくつかあります。Unity 2D
Unity 2DはOpenGLを利用せず描画を行うUnityです。グラフィックカード及びドライバーのOpenGLのサポートが貧弱、もしくは対応していない環境では、Unity 2Dが利用できます。
またユーザーが意図的にUnity 2Dを選択して利用することもできます。
Ubuntu 12.10以降、このUnity 2Dは削除され利用できません。
Ubuntu 12.10以降、対応していないOpenGLの機能は、ソフトウェアエミュレーションで実行されます。
環境によってはパフォーマンスが悪くなるかもしれません。
ハードウェアが対応していない
古いハードウェアを利用している環境では、Ubuntu 14.04のドライバー(Linux KernelやXサーバー)では動作しない、もしくは一部の機能が利用できないなどの制約が出ることがあります。使い慣れたアプリ
Ubuntu 13.04では、Nautilusの機能が大幅に削除され使いづらくなってしまいました。またUbuntu 13.10では、IBusの動作が変更され使いづらくなってしまいました。
仕様が変更された多くのソフトウェアは、Ubuntu 14.04でも採用されることがほとんどです。
もちろん機能が改善されているケースもあります。
また別のアプリを利用することで、状況を改善できるケースもあります。
しかしそれらのアプリを探したり、使い方を習得するのに煩わしさを感じることもあります。
豊富なPPA
Ubuntu 12.04はリリースされてから約2年程度経過します。一部のアプリのみ新しいバージョンをインストールするなど、豊富なPPAを利用することができます。
ただし、PPAの利用はサポート対象外です。