アレイのライトインテントビットマップを変更する
アレイの「ライトインテントビットマップ」の設定を変更します。この操作は「アレイの再形成」に該当します。
アレイの種類
この再形成をサポートしているアレイの種類は、以下のとおりです。- RAID 1
- RAID 4
- RAID 5
- RAID 6
- RAID 10
コマンドのフォーマット
「mdadm」コマンドのフォーマットは以下になります。mdadm <モード> <論理ボリューム> <ライトインテントビットマップのオプション>
ショートオプションとロングオプションについて
モードやオプションの記述方法には、「ショートオプション」と「ロングオプション」の2種類があります。どちらを利用しても良いでのですが、ここでは意味が分かりやすい「ロングオプション」を使用します。
モード
モードは、「mdadm」の動作モードを指定します。アレイの再形成(Grow Mode)なので、以下のオプションを指定します。
ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
-G | --grow | --grow |
論理ボリューム
操作対象の論理ボリュームのデバイスファイルを指定します。複数の論理ボリュームのデバイスファイルを指定することはできません。
記述例
/dev/md/RAID1Arrayライトインテントビットマップのオプション
「ライトインテントビットマップ」に関するオプションです。1.ライトインテントビットマップの設定
「ライトインテントビットマップ」の有効・無効を指定します。ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
-b | --bitmap | --bitmap=internal |
ライトインテントビットマップを無効にする
「none」を指定すると、「ライトインテントビットマップ」が無効になります。内部ビットマップを有効にする
「internal」を指定すると、内部ビットマップが有効になります。外部ビットマップを有効にする
ファイルを指定すると、外部ビットマップが有効になります。ファイルはパス付きで指定してください。
最低でもパス区切り記号である「/」が一つ含まれている必要があります。
また、指定されたファイルがすでに存在していないようにしてください。
2.ビットマップのチャンクサイズを指定する
「ライトインテントビットマップ」のチャンクサイズを指定します。このオプションを省略した場合は、自動的にチャンクサイズが決定されます。
指定するサイズの単位は、「KiB」です。
ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
なし | --bitmap-chunk | --bitmap-chunk=65536 |
単位の指定
単位の指定を省略した場合は、上記でも記述した通り「KiB」が単位になります。以下のように単位を指定することも可能です。
単位の指定 | 単位 | 記述例 | 記述例の説明 |
---|---|---|---|
単位の指定なし(省略) | KiB | --bitmap-chunk=32 | チャンクサイズに「32KiB」を指定する |
M | MiB | --bitmap-chunk=1M | チャンクサイズに「1MiB」を指定する |
G | GiB | --bitmap-chunk=1G | チャンクサイズに「1GiB」を指定する |