UbuntuBSD 15.10 β3のインストールと試用
「UbuntuBSD」はLinuxカーネルの代わりにFreeBSDのカーネルを採用したディストリビューションです。「Ubuntu on FreeBSD」と言ったところでしょうか。
デスクトップ環境にXubuntuと同じ「Xfce」を採用しているため、「Xubuntu on FreeBSD」と言ったほうが適しているかもしれません。
先日リリースされた「UbuntuBSD 15.10 β3」をVirtualBoxにインストールし、試用してみました。
1.仮想マシンの設定
「UbuntuBSD 15.10 β3」は64bit版であり、かつカーネルがFreeBSDなので、以下のように設定しました。ディスクイメージがUEFIに対応していないため、「EFIを有効化」をオフにしておきます。
2.インストール開始
「UbuntuBSD 15.10 β3」のディスクイメージを仮想マシンにセットし、仮想マシンを起動します。しばらくすると、テキストベースのインストーラーが起動します。
インストーラーは日本語に対応していないため、言語の選択は「English」にします。
インストーラーはテキストベースですが、「Ubuntu Desktop」のインストーラーのようにウィザード形式(ステップバイステップ)でインストール作業が行えるため、インストール作業はそれほど難しくありません。
ほぼデフォルトの設定で作業を進めていけばOKです。
ここで紹介するインストール画面は、一部の画面のみピックアップしています。
3.パーティション構成
パーティション構成はインストーラーにお任せしました。以下のパーティション構成になりました。
4.パッケージの選択
インストールするパッケージは「Xubuntu desktop」のみチェックを入れました。5.キーボードレイアウトの選択
キーボードレイアウトの選択では、「Japanese」を選択し「OADG109」を選択しています。6.インストール完了
インストールが完了しました。ここでディスクイメージを取り除き再起動します。
7.UbuntuBSDの起動
HDDにインストールした「UbuntuBSD」が起動します。スプラッシュスクリーンはありません。
8.ログイン画面
Xubuntuでお馴染みのログイン画面が表示されます。9.デスクトップ画面
ログインすると、デスクトップ画面が表示されます。リポジトリーの内容
OSで使用しているリポジトリーの内容を見てみます。Ubuntu Software
Ubuntuの公式リポジトリーはすべて未使用になっています。Other Software
一部Ubuntuのリポジトリーが使われていますが、UbuntuBSD用のリポジトリーが登録されています。日本語環境
日本語環境にできるか試してみました。言語パッケージや日本語フォント、fcitx-anthyをインストールすれば、以下のように日本語環境になります。
試用してみた感想
「UbuntuBSD 15.10 β3」はベータリリースということもありますが、正常に動作しない機能が散見され、まだまだこれからといった印象です。日本語環境の構築も「言語パッケージ」がパッケージのインストール中に停止してしまうなど、試用するにはまだ早いのかもしれません。
「UbuntuBSD」は、まだ歩み始めたばかりのプロジェクトです。
安定版のリリースに向けた今後の活動に期待しましょう。
再起動やシャットダウンができない
何故かログアウトしかできませんでした。ログイン画面でも再起動やシャットダウンできませんでした。
「sudo poweroff」などコマンドからなら再起動やシャットダウンができます。
ファイルマネージャーが起動しない
ファイルマネージャー(thunar)が起動しませんでした。mozcがない
「mozc」パッケージがありませんでした。何故か「mozc-data」パッケージはあります。
「ibus」や「fcitx」はあります。