Ubuntu on Windows
「Ubuntu on Windows」を試用してみました。Windows Insider Preview Build 14316が適用されない時は
「Windows Insider Preview Build 14316」がアップデート通知されず、「Windows Defenderの定義の更新」ばかり落ちてくる人は、以下のリンク先を参考にしてみてください。- Not getting build 14316 from Windows Update
- Have You Had Any Luck Running Ubuntu On Windows 10?
- Have You Had Any Luck Running Ubuntu On Windows 10? - Forum
アップデートは時間がかかる
「Windows Insider Preview Build 14316」のインストールや「Ubuntu on Windows」のインストールは、時間がかかります。環境にもよりますが、数時間ほどかかります。
寝る前にアップデートを開始しておくと楽です。
Ubuntu on Windows配置場所
「Ubuntu on Windows」のファイル群は、「C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\lxss」フォルダー内に配置されます。以降ここで紹介するパスは、特に明記がない限り「C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\lxss」フォルダーからの相対パスで記述します。
Ubuntu on Windowsのサイズ
「Ubuntu on Windows」のサイズは、約528MBです。もちろん後からパッケージを追加すれば、サイズは増加します。
Ubuntuのファイルシステムの配置場所
「\rootfs」フォルダーは、Ubuntuのファイルシステムを配置するフォルダーです。Ubuntuで見慣れたフォルダー構成になっています。
Ubuntuで言うところの「/」に相当します。
rootユーザーのホームディレクトリー
「\root」フォルダーは、rootユーザーのホームディレクトリーです。試しにrootユーザーのホームディレクトリーでファイルを作成してみる
試しにrootユーザーのホームディレクトリーで、以下のようにファイルを作成してみます。「\root」フォルダーを見ると、「test.txt」ファイルが作成されています。
「test.txt」ファイルを開くと、標準出力に出力した内容が保存されています。
\rootfs\rootディレクトリーではない
Ubuntuのファイルシステムを配置するフォルダー内に「root」フィルダーがあります。このフォルダーが使われるのかと思ったのですが、実際にrootユーザーのホームディレクトリーとして使われるフォルダーは、「\root」フォルダーでした。
ディストリビューションの情報
bashから見たディストリビューションの情報は、以下のようになっています。
root@localhost:~# lsb_release -dcir
Distributor ID: Ubuntu
Description: Ubuntu 14.04.4 LTS
Release: 14.04
Codename: trusty
Distributor ID: Ubuntu
Description: Ubuntu 14.04.4 LTS
Release: 14.04
Codename: trusty
Ubuntu 14.04の識別子になっています。
Linux Kernelのバージョン
bashから見たLinux Kernelのバージョンは、「3.4.0+」になっています。
root@localhost:~# uname -r
3.4.0+
3.4.0+
Ubuntu 14.04オリジナルのLinux Kernelのバージョンは「3.13」だったので、オリジナルとは異なるバージョンになっています。
ロケールの設定を見てみる
ロケールの設定を見てみます。
root@localhost:~# locale
LANG=en_US.UTF-8
LANGUAGE=
LC_CTYPE="en_US.UTF-8"
LC_NUMERIC="en_US.UTF-8"
LC_TIME="en_US.UTF-8"
LC_COLLATE="en_US.UTF-8"
LC_MONETARY="en_US.UTF-8"
LC_MESSAGES="en_US.UTF-8"
LC_PAPER="en_US.UTF-8"
LC_NAME="en_US.UTF-8"
LC_ADDRESS="en_US.UTF-8"
LC_TELEPHONE="en_US.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="en_US.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="en_US.UTF-8"
LC_ALL=
LANG=en_US.UTF-8
LANGUAGE=
LC_CTYPE="en_US.UTF-8"
LC_NUMERIC="en_US.UTF-8"
LC_TIME="en_US.UTF-8"
LC_COLLATE="en_US.UTF-8"
LC_MONETARY="en_US.UTF-8"
LC_MESSAGES="en_US.UTF-8"
LC_PAPER="en_US.UTF-8"
LC_NAME="en_US.UTF-8"
LC_ADDRESS="en_US.UTF-8"
LC_TELEPHONE="en_US.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="en_US.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="en_US.UTF-8"
LC_ALL=
「en_US.UTF-8」になっています。
文字コードの「UTF-8」は、Ubuntuのデフォルトの文字コードです。
Ubuntuを日本語環境で使用している場合、ロケールは「ja_JP.UTF-8」になります。
日本語の表示
ロケールが英語でも、日本語の表示は可能でした。ここでは例として、日本語の文字列を含む異なるフォーマットのテキストファイルを表示させています。
UbuntuのテキストファイルとWindowsのテキストファイルのフォーマットで大きく異なる点は、以下の2点でしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
文字コード | Ubuntu:UTF-8 Windows:Shift_JIS(CP932) |
改行コード | Ubuntu:LF Windows:CRLF |
UTF-8 + LF
「UTF-8 + LF」は、Ubuntuのデフォルトのテキストファイルのフォーマットです。もちろん「bash」で表示することが可能です。
UTF8 + CRLF
「UTF-8 + CRLF」は、文字コードはUTF-8だが改行コードがWindowsのCRLFになっているテキストファイルです。「bash」で表示できました。
Shift_JIS + CRLF
「Shift_JIS + CRLF」は、Windowsのデフォルトのテキストファイルのフォーマットです。文字が化けています。
ちなみにShift_JISからUTF-8に変換してから出力すれば、文字が表示されます。
Ubuntuの設定ファイルを編集する時は
Ubuntuの設定ファイルを編集する時は、「UTF-8 + LF」で統一しておくと余計なトラブルを避けることができるでしょう。コピー&ペースト
「bash」上でテキストのコピーや、クリップボードのテキストをペーストする方法です。コピー
「bash」上のテキストをコピーするには、まずコピーしたいテキストをマウスで範囲選択します。「エンター」キーを押せば、範囲内のテキストがクリップボードにコピーされます。
ペースト
クリップボードのテキストを貼り付けるには、「bash」上で右クリックします。現在カーソルがある位置にクリップボードのテキストが挿入されます。
WSLはまだベータリリース
「WSL」はまだベータリリースです。現状動作がおかしい機能や、足りないと思った機能はフィードバックすると良いでしょう。
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