Build 14366の変更点
2016/6/14にリリースされたBuild 14366の「WSL」に関する変更点です。前回リリースされたビルドのビルド番号は「Build 14361」なので、今回のリリースの変更点は少ないです。
リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。動作の改善
Build 14366で行われた動作の改善です。リリースノートに記述されていない動作の改善も行われています。
1.listxattrのサポート
「listxattr」システムコールがサポートされました。不具合の修正
Build 14366で行われた不具合の修正です。リリースノートに記述されていない不具合の修正も行われています。
1.symlink経由のファイルの作成に関する問題の修正
symlink経由でファイルを作成する時に発生していた問題を修正しました。Syscallの動作改善と不具合の修正
以下のSyscallの動作改善と不具合の修正が行われました。- listxattr
すべてのパラメーターとの組み合わせは、現時点でサポートされていない可能性があります。
「WSL」がサポートしているSyscallの一覧は、以下を参考にしてください。
Ubuntu on WindowsのFAQの更新
Build 14366までに行われた「Ubuntu on Windows」のFAQの更新を反映しました。「Ubuntu on Windows」のFAQは、以下を参考にしてください。
追記部分
FAQの追記部分は、以下の通りです。[Bash on Ubuntu on Windowsってどうやってアップデートするの?]
「Bash on Ubuntu on Windows」のアップデートには、以下の2種類のコンポーネントのアップデートが必要だ。
1.WSL(Windows Subsystem for Linux)
WSLをアップデートするには、Windows Insider Programに参加し、Windows UpdateでBuildを最新の状態にする。
「Ubuntu on Windows」の再インストール等の操作方法は、コマンドリファレンスを参照して欲しい。
2.Ubuntuのユーザーバイナリー
Ubuntuのユーザーバイナリー(ユーザースペース)をアップデートするには、以下のコマンドを実行する。
- apt-get update
- apt-get upgrade
(※Ubuntuの作法と同じです。)
[pingコマンドを実行しようとすると、管理者権限が求められるんだけど]
これは既知の問題だ。
Linuxの実装方法とWindowsカーネルのICMPリクエストの処理方法の違いがこの問題の原因になっている。
将来のリリースでこの問題を解決する予定だ。
インストールガイドの更新
インストールガイドに「Ubuntu on Windows」及び「WSL」の動作要件が追記されています。「Ubuntu on Windows」及び「WSL」をインストールするには、以下の要件を満たす必要があります。
- AMD/Intel x64互換CPUを搭載していること
- Windows Insider Programのメンバーになっていること(参加していること)
- Windows 10 64bitが動作しており、「Anniversary Update version 16xx」もしくは 「build 14316」以降のアップデートが適用されていること
Insider Previewビルドの受け取りは、「ファースト」が望ましいとのことです。