Windows 10 Anniversary UpdateでBash on Ubuntu on Windowsが利用可能に
現在「Bash on Ubuntu on Windows」は、「Insider Preview」利用者向けに提供されています。2016/8/2にリリースを控えている「Windows 10 Anniversary Update」にて、「Insider Preview」利用者でなくても「Bash on Ubuntu on Windows」が利用可能になります。
ちょうど3ヶ月前、我々はBuild2016で「Bash on Ubuntu on Windows」をアナウンスした。
非常に長い間Windows Subsystem for Linux(WSL) の作業を着々と進めてきたが、WSLは我々がこのプロジェクトに対して抱いている感情と同様、誰が見ても興奮する素晴らしい出来栄えになった。
そして1週間後、我々はWindows Insiderコミュニティーにサブシステムをリリースした。
WSLをリリースして以来、我々はWSLの利用者から受け取った反応に圧倒され続けてきた。
ニュースやブログの記事、ソーシャルメディアがWSLの素晴らしさを伝え、WSLの使い方を紹介したり、我々の開発の優先順位の指針となる新しい開発者のコミュニュティーの構築を加速させてきた。
コミュニティーは我々のユーザーの支援者であり我々のユーザーの熱意である。
コミュニティーは我々がここまでたどり着くのに手助けしてくれた。
我々はバグ報告や提案、指摘やアイデアを提示してくれたすべてのユーザーに感謝している。
あなたが手伝ってくれたことに非常に感謝している。
引き続き、あなたの支援を楽しみにしている。
我々の元々の計画は、来たるWindows Updateに向け、コミュニティーのフィードバックを基準にし、品質向上の目標と共にWindows Insider ProgramでのみWSLを提供することであった。
しかしながら我々は、次のWindowsのリリースでWSLを搭載して欲しいという強いかつ明瞭なメッセージを受け取ってきた。
そのメッセージを受け我々は、来たるWindows 10 Anniversary UpdateにてBash on Ubuntu on Windowsをβ機能として提供する予定だ。
そうすることでより多くのユーザーがWSLを試すことができ、新しいユーザーがWSLを利用している姿を見て我々は興奮するだろう。
WSLを前進させるため我々は興味ある新しい領域を調査する一方、以下の機能を引き続きサポートし改良していく。
- grep、sed、awkのようなGNUコマンドラインツールのサポート
- WSL環境内でのファイルシステムやシンボリックリンクのサポート
- パッケージのインストールやアップデート及びテストを行うためのaptやapt-getのサポート
- NodeJSやnpm、Python、Perlといった言語の基本機能のサポート
- VimやEmacs、Git、SSHといったコマンドラインツールのサポート
WSLの公式βは、本日提供されているWindows Insider向けのWSLとほぼ同じWSLである。
リリース後、βは他のWindowsのコンポーネントのように提供される予定だ。
新しい機能や不具合の修正は、引き続きWindows Insider Programで提供される。
Windows Insider Programは、継続的な更新と最新ビルドを提供する最善の場で在り続ける。
WSLのユーザーは、開発の優先順位を決めるため引き続きWSL User Voiceで機能の要求・要望の声を上げて欲しい。
またWSLに関する問題は、我々のGithub pageで報告して欲しい。
WSLで新規に実装された機能や不具合の修正は、MSDN documentationに反映する。
β版での提供
「Windows 10 Anniversary Update」で利用可能になるWSLは、β版での提供となります。現在「Windows Insider」向けに提供されている「WSL」とほぼ同じ「WSL」が提供されるとのことですので、直近の「WSL」のスナップショットが「Windows 10 Anniversary Update」で提供される、ということでしょうか。
「WSL」のマイルストーンがはっきりしていないため、「WSL」からいつβが取れるのか現状分かりません。
まだまだ改良の余地がたくさんあるという印象であり、βが取れるのはまだ先になりそうです。
また日本語環境に関する問題は、日本語ユーザーが声を上げなければ対応されませんし、声が少なければ優先順位が低くなり後回しになるでしょう。
現状日本語環境の対応に手が回るほど余裕がある状況には感じられませんが、声を上げておくことは大切かと思います。
日本語環境で「WSL」を活用したいユーザーは、以下のように積極的に問題を報告すると良いでしょう。