USBメモリーとDVD
「Ubuntu」に限らず多くのLinuxディストリビューションは、インストールディスクの作成にUSBやCD/DVDを利用します。「Ubuntu」では、USBメモリーやDVDを利用してインストールディスクを作成します。
2016年12月6日にFedoraのコミュニティーにて、CD/DVDなど光学メディアのサポートに関し議論が行われました。
ここでいうサポートとは、Fedoraの開発過程で光学メディアの厳密なテストを行う必要があるかどうかを焦点としており、将来のFedoraのリリースでユーザーの光学メディアの利用を制限するものではありません。
従ってユーザーから見て、光学メディアでインストールディスクが作成できなくなるということではありません。
今日、USBメモリーから起動できないPCは珍しくなってきています。
少なくとも、そのようなPCは減少傾向にあります。
USBメモリーは気軽に中身を書き換えることができ、気軽に購入できる価格であり、パフォーマンスの観点からもUSBメモリーの優位性は圧倒的でしょう。
持ち運びもかさばらず楽に持ち運べます。
一方、雑誌やイベント等不特定多数にインストールディスクを配布する場合は、DVDの方がコストを抑えることができ、光学メディアの有用性がなくなったわけではありません。
しかしそれを踏まえても、光学メディアの必要性が減少傾向にあり、QA(テスト)において光学メディアのテストにかかるコストを削減し、その分他のテストに時間を割くなど効果的なテストプロセスにしたほうが良いのではないか、とのことです。
現在テストにおいて6枚のDVDインストールディスクを作成し、BIOS+UEFIの組み合わせによる12のインストールテストをα及びβステージで行っており、インストールディスクの作成やインストールテストに長い時間がかかっています。
またインストールディスク作成中はそのマシンが利用できなくなり、効率が良くないとのことです。
そこでα及びβステージでは、インストールディスクのテストを程々にして、最終候補以降100%のテストを行うプロセスにしてみてはどうか、という提案です。
インストールディスクはUSB派?それともDVD派?
この流れを受け「OMG! Ubuntu!」では、「Ubuntu」ユーザーがUSBメモリーとDVDのどちらのメディアを利用してインストールディスクを作成しているか、アンケートが実施されました。アンケート結果を見るに、87.5%のユーザーがUSBメモリーやSDカードなどフラッシュメモリーを利用しています。
残りの12.5%のユーザーは、光学メディアを利用しています。
- USBメモリーのほうが楽だし早い
- DVDドライブがないからUSBメモリーを利用している
- LTS版のUbuntuを手元に置いておくため、USBメモリーとは別にDVDディスクを作成している
- TFTP + PXEで起動している(ネットワークブート)