.NET Core 1.0.4と.NET Core 1.1.1がリリースされました
2017年3月7日に、「.NET Core 1.0.4」と「.NET Core 1.1.1」がリリースされました。- .NET Core March 2017 Update - 1.0.4 Released 3/7/2017
- .NET Core March 2017 Update - 1.1.1 Released 3/7/2017
「.NET Core」は汎用的な開発プラットフォームであり、GitHub上のコミュニティー及び「Microsoft」によって開発が行われているソフトウェアです。
.NET Coreの紹介
「.NET Core」の紹介は、以下を参考にしてください。.NET Core 1.0.4が利用できるUbuntu
「.NET Core 1.0.4」は、以下の「Ubuntu」で利用できます。- Ubuntu 16.04 64bit版
.NET Core 1.1.1が利用できるUbuntu
「.NET Core 1.1.1」は、以下の「Ubuntu」で利用できます。- Ubuntu 16.04 64bit版
- Ubuntu 16.10 64bit版
LTS版と通常版の.NET Core
「.NET Core」には、LTS(Long Term Support)版の「.NET Core」と、通常版の「.NET Core」があります。「.NET Core 1.0.4」は、LTS版です。
「.NET Core 1.1.1」は、通常版です。
1.LTS版の.NET Core
LTS版は名前の通り、長期サポート版の「.NET Core」になります。現在LTS版の最新バージョンは、「.NET Core 1.0.4」です。
LTS版はリリース後、不具合の修正を主としたアップデートのみ行われるようになります。
サポート期間が長いだけでなく、安定性や互換性に配慮しています。
サポート期間は、以下のいずれかの短い期間が適用されます。
- リリースされてから3年間
- 次のLTS版のリリース日から+1年間
2.通常版の.NET Core
通常版は名前の通り、通常リリースの「.NET Core」になります。「.NET Core」全体の最新版に相当します。
現在通常版の最新バージョンは、「.NET Core 1.1.1」です。
通常版は不具合の修正に加え、新機能の追加や既存機能の改善など、積極的に修正が行われます。
サポート期間は、以下のいずれかの短い期間が適用されます。
- 1つ前のLTS版のサポート期間内かつ3年以内
- 次の通常版のリリース日から+3ヶ月
- 次のLTS版のリリース日から+1年間
Ubuntuに.NET Coreをインストールするには
「Ubuntu」に「.NET Core」をインストールする方法です。1.リポジトリーの追加
以下の「Ubuntuに.NET Coreをインストールする」を参考にして、リポジトリーを追加します。注意
上記手順の「1.」〜「3.」までを実行してください。2..NET Coreのインストール
以下のコマンドを実行し、「dotnet-dev-1.0.1」パッケージをインストールします。
sudo apt-get install dotnet-dev-1.0.1
もしくは以下のボタンをクリックして「dotnet-dev-1.0.1」パッケージをインストールします。
以上でインストールは完了です。
「Ubuntu 16.04」では、「.NET Core 1.0.4」と「.NET Core 1.1.1」がインストールされます。
サンプルアプリを作る
試しに「Hello World!」と出力するサンプルアプリを作ってみます。開発言語は「C#」です。
ここでは例として「~/dotnet」内にサンプリアプリを作成します。
1.アプリの雛形の作成
以下のコマンドを実行し、「.NET Coreコンソールアプリケーション」の雛形を作成します。
dotnet new console -o hwapp
2.生成されるファイル
以下のように2種類のファイルが「hwapp」サブフォルダー内に生成されます。hwapp.csproj
「hwapp.csproj」ファイルは、プロジェクトファイルです。「hwapp.csproj」ファイルの中身は以下のようになっています。
Program.cs
「Program.cs」ファイルは「C#」で記述されたソースコードです。「Program.cs」ファイルの中身は以下のようになっています。
3.依存関係のリストア
カレントディレクトリ―を「~/dotnet/hwapp」に設定し、以下のコマンドを実行して依存関係をリストアします。
dotnet restore
4.アプリの実行
以下のコマンドを実行し、アプリを実行します。
dotnet run