Unity 8チームのレイオフ
先ほど紹介した通り、「Canonical」は「Unity 8」や「Ubuntu Personal」の開発の中止、及び「Ubuntu Phone」からの撤退を発表しました。「Unity 8」チームで活動していた従業員の中で、自分が望む他のチーム(プロジェクト)を見つけられなかった従業員は、レイオフ(解雇)になるとのことです。
- Staff, projects shed as Ubuntu maker Canonical tries to lure investors
- Canonical Reportedly Slashing Jobs, Seeking Outside Investment
このレポート(上のリンク)によると、Unityチームで活動していた半数以上の従業員がレイオフとなり、残りの従業員はCanonicalの他の部署に移り別のプロジェクトに割り当てられることになるとのことです。
またUnityチーム以外のプロジェクトの見直しも行われ、いくつかのプロジェクトは無くなる可能性があります。
今回のレイオフは潜在的な外部投資家を得るためであり、これら投資家が「Canonicalは人員が過剰であり、いくつかのプロジェクトは的はずれである」と判断していたためでもあります。
「Unity」への投資は約7年近く行われてきましたが、投資が中止された背景には、「Unity」は利益にならない(十分な収益に結びつかない)という判断がありました。
レポートでは、プロジェクトや部門の精査の結果、30%から最悪60%の人員が削減される可能性を指摘しています。
「Canonical」の従業員数は明らかではありませんが、700名ほどが「Canonical」に勤めているのではないかと見られています。
この数値に関しMark Shuttleworth氏はコメントしていませんが、プロジェクトや部門の見直しは確実であるとのことです。
Mark Shuttleworth氏が再びCEOに
Mark Shuttleworth氏が再び「Canonial」のCEOの座に着くとのことです。CEOとは最高経営責任者のことであり、日本で言うところの社長や代表取締役に相当する役職です。
Mark Shuttleworth氏は、2004年から2010年まで「Canonial」のCEOを務めてきました。
その後Jane Silber氏がCEOに就任し、今まで「Canonial」のCEOを務めてきました。
余談
以前「Kubuntu」でも似たようなことがありました。「Canonical」は以前「Kubuntu」に投資しており、金銭的な面など「Kubuntu」の開発を支援してきました。
しかし十分な収益に結びつかなかったため、「Kubuntu 12.04」を最後に投資を打ち切りました。
その約4年後KDEに対して投資を行っています。