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Mirを継続させるためには、もっと訴求力が必要か

「Mir」の開発者であるAlan Griffiths氏はここ数日、「Mir」をIoT分野以外でも継続させていくため、多くの「Mir」に関する記事や意見を投稿しています。




なぜ「Mir」を選ぶのか、なぜ「Mir」が良いのか、そういった意味でしょうか。

Mirは、以下の3種類のグラフィックスタックを統合して扱うためのフレームワークを提供している。

  1. ハードウェアを制御するドライバー
  2. デスクトップ環境やシェル
  3. GUIアプリケーション

Mirは現在「mesa-kms」や「mesa-x11」、及び「android HWC」と組み合わせて動作する。

ドライバーを置き換えても、シェルやアプリケーションには影響しない。
Mirは使用しているドライバーの種類に関わらず、例えばユーザーの入力やディスプレイ設定の変更などがサーバーやクライアントアプリから同じように見えるよう、抽象化を提供している。

MirはツールチップなどUIの配置を行う”sensible defaults”を提供しており、デスクトップのスタイルに強制されることなくディスプレイサーバーの作成を可能にしている。

すでにこの機能はサンプルプログラムが提供されており、キオスクスタイル向けの”fullscreen”や従来からある”floating windows”、そしてウィンドウをタイル上に並べる”tiling”である。

これらの成果はCanonicalにより支援を受けて作られているものであり、Ubuntu PhoneとUnity8にとって重要だった機能は、Mirの方が他のものに比べより早く進捗が進んでおり、また完成度が高い。

開発者(エンジニア)やコミュニティーに対し、「Mir」の開発に参加したい、「Mir」を終わらせるなんてもったいない、もっと「Mir」を発展させていきたい、と思わせるような具体的な魅力が必要かな?という印象です。

「コストに見合うだけの魅力がないなら、似たようなことができるなら、Waylandでいいよね?Waylandは今後多くのLinuxディストリビューションで採用されるソフトウェアですよ」という返しに対し、この言葉を覆すだけの訴求力が必要ですね。

「Mir」対応と一口に言っても、その影響範囲は非常に広いです。
アプリケーション(直接Mirに対応させる場合)、ツールキット(GTK+やQTなど)、GPUドライバーなど、他のコミュニティーにも協力してもらう必要があります。

特に外から手が出せないベンダーが提供するプロプライエタリーなGPUドライバーでは、「Mir」に対応するかどうかはベンダー次第です。

現状は「Wayland」と「Mir」を比較するにもまだ十分に安定した状況ではないですし、現状は「Mir」にとって有利な材料が不足しています。
加えて「Canonical」が収束に対し投資を止めるなど、不利な材料が多いという印象です。


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