バックポートPPA
「Kubuntu 17.04」向けのバックポートPPAが利用可能になりました。アップデートされたPlasma Desktop環境が利用可能に
バックポートPPAを利用することで、アップデートされた「Plasma Desktop」環境を利用できるようになります。ただし現在バックポートPPAでは、PIMアプリのアップデート(KDE PIM 16.12.3)のみ提供しています。
デスクトップ環境のアップデートはバックポートPPAを通じてユーザーに提供されるため、将来デスクトップ環境のアップデートが提供されれば、バックポートPPAを利用しているユーザーはそのアップデートを受けることができます。
1.PPAの追加
以下の「Kubuntu Backports」PPAを追加します。- ppa:kubuntu-ppa/backports
「Konsole」を起動し、以下のコマンドを実行します。
sudo add-apt-repository ppa:kubuntu-ppa/backports
2.アップデート
以下のコマンドを実行し、パッケージをアップデートします。
sudo apt update && sudo apt -y dist-upgrade
以上で完了です。
後はログインし直すか、PCを再起動してください。
KDE PIM 16.12.3が利用可能に
2017年5月1日に「Kubuntu 17.04」向けに「KDE PIM 16.12.3」がリリースされました。PIMとは
「KDE PIM」の「PIM」とは「Personal Information Manager」のことであり、個人情報を管理するソフトウェアのことを指します。例えばスケジュール帳やメール、予定表やカレンダー、アドレス帳やGPG鍵など、ユーザー個人の情報を管理するソフトウェアや、ユーザー個人の情報と連携して動作するソフトウェアが「PIM」に該当します。
「KDE PIM」とは、「KDE」向けに提供される「PIM」ソフトウェア群を指します。
「KDE PIM」に含まれるアプリを一部紹介します。
アプリ | 概要 |
---|---|
Kontact | PIMスイート |
Akregator | フィードリーダー |
Blogilo | ブログエディター |
KAddressBook | アドレス帳 |
KAlarm | アラーム |
KMail | メールクライアントソフト |
KNotes | 付箋 |
KOrganizer | スケジュール管理 |
Kubuntu 17.04のKDE PIM
リリースノートでも紹介されているように、「Kubuntu 17.04」では「KDE Applications 16.04.3」由来のPIMアプリが採用されています。「Kubuntu Backports PIM」PPAで「KDE PIM 16.12.3」のアップデートを提供しています。
「KDE PIM 16.12.3」にアップデートすることで、他のKDEアプリ同様に「KDE Applications 16.12.3」由来のPIMアプリが利用できるようになります。
ここでは「Kubuntu 17.04」で「KDE PIM 16.12.3」にアップデートする方法を紹介します。
バックポートPPAを追加している場合
「KDE PIM 16.12.3」は、バックポートPPAでも提供されています。そのためすでにバックポートPPAを追加している場合、本作業を行わなくても「KDE Applications 16.12.3」由来のPIMアプリが利用できます。
バックポートPPAではデスクトップ環境全体のアップデートを提供し、「Kubuntu Backports PIM」PPAでは、PIMアプリのみのアップデートを提供します。
他のKDEアプリと同様にPIMアプリを「KDE Applications 16.12.3」由来のアプリに揃えたい場合のみ、本作業でPIMアプリのアップデートを行うと良いでしょう。
1.PPAの追加
以下の「Kubuntu Backports PIM」PPAを追加します。- ppa:kubuntu-ppa/backports-pim
「Konsole」を起動し、以下のコマンドを実行します。
sudo add-apt-repository ppa:kubuntu-ppa/backports-pim
2.アップデート
以下のコマンドを実行し、パッケージをアップデートします。
sudo apt update && sudo apt -y dist-upgrade
以上で完了です。
後はログインし直すか、PCを再起動してください。