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Linux Mint 18.2 Cinnamon Editionの新機能と変更点

「Linux Mint 18.2 Cinnamon Edition」の新機能と変更点の紹介です。



サポート期間

「Linux Mint 18.2 Cinnamon Edition」は長期サポート版であり、2021年までサポートされます。

また「Linux Mint 18.2」は、「Ubuntu 16.04」をベースに開発されています。

Cinnamon 3.4の採用

デスクトップ環境に最新版の「Cinnamon 3.4」を採用しています。
「Cinnamon 3.4」の新機能と変更点は、以下を参考にしてください。


デスクトップアイコン機能の改善

「Cinnamon 3.4」ではデスクトップアイコンの処理が改善されており、アイコンを自動的にグリッド状や横及び縦に並べることが可能になりました。


さらにアイコン名やファイルサイズ、種類や変更日でアイコンを自動的に並び替えることも可能です。

アイコンサイズの変更も可能です。

Cinnamonスパイス

スパイスとは、「Cinnamon」向けのテーマやアプレット、デスクレットや機能拡張をまとめて表現したものです。


Cinnamon Spices」はCinnamonスパイスの紹介やダウンロードを行うウェブサイトですが、このウェブサイトが作り直され、より便利にそして安全にサイトを利用できるようになりました。


サイトの作り直しは、デザインの改善だけを目的としたものではありません。

以前よりもスパイスの安全性(セキュリティー)を高め、 より高い品質を確保し、Cinnamonデスクトップとの互換性向上を目的としたプロジェクトの一環で行われた作業です。

OAuthに対応

サイトはOAuthに対応し、Google、Facebook及びGithubのアカウントでサイトにログインできるようになりました。

サイトにログイン後、ユーザーはスパイスにコメントしたり、いいね評価を行うことができます。

またOAuthに対応したことで、サイト側でパスワードの管理・保存を行う必要がなくなりました。

スパイスのメンテナンスはGithubで行う

スパイスのメンテナンスはGithubで行われるようになりました。
またスパイスに対する変更は、悪意ある変更を排除するため、Linux Mint開発チームによるレビューが行われます。

不具合の修正や翻訳が誰でもできるように

スパイスの開発フローが変更され、誰でもスパイスの不具合修正やローカライズが行えるようになりました。

またスパイスの開発者と共に、Linux Mint開発チームもスパイスのメンテナンスを直接行うようになりました。

これによりスパイスの整理が行われました。
もう利用できないスパイスは削除され、動作しないスパイスは動作するように修正され、多くのスパイスがアップデートされました。

またLinux Mint開発チームのメンテナンスにより、既存のCinnamonだけでなく将来リリースされるCinnamonでもスパイスが動作するようにサポートが行われます。

スパイスの品質は、デスクトップの品質につながります。

Bluetoothのサポート改善

「Linux Mint 18.2」では、Bluetoothのサポートが大きく改善されました。

Bluetoothデバイスの管理は、「Blueberry」から行います。
「Blueberry」は「システム設定」の「Bluetooth」から起動できます。


ユーザーインターフェースが一新され、設定項目が追加されています。


OBEXファイル転送のサポート

デフォルトでOBEXファイル転送がサポートされ、Bluetoothに対応したデバイスから簡単にPCへファイルを転送できるようになりました。

デバイス名の変更が簡単に

「設定」から簡単にデバイス名が変更できるようになりました。

アプレットに対応

「Blueberry」はアプレットに対応しており、パネルにBluetoothの状況を表すアイコンを表示したり、各機能へのアクセスを提供することができます。



「Bluetooth」アプレットをパネルに追加した場合、Bluetoothのトレイアイコンは自動的に非表示になります。

Xedの新機能と変更点

「Xed」は、デフォルトのテキストエディターです。

サイドバーとボトムバー

コンテンツの内容に応じてサイドバーとボトムバーのサイズが自動的に変化するようになりました。


また左下のボタンをクリックし、サイドバーやボトムバーの表示・非表示が切り替えられるようになりました。

カラーリングの選択

例えば「Mint-Y-Darker」のような明るい色と暗い色が混在するテーマを選択した時、UIのカラーリングを明るい色に合わせるか、それとも暗い色に合わせるか選択できるようになりました。




テキストの折り返し設定がメニューから変更可能に

テキストの折り返し設定がメニューから変更できるようになりました。


行の並び替えが可能に

選択した行もしくはすべての行を並び替えられるようになりました。


並び替えは、文字列の比較によって順番が決まります。

一時的なテキストサイズの変更が可能に

選択している文字列もしくはドキュメント全体の文字の大きさを、メニューやキーボードショートカット、マウスのホイールで変更できるようになりました。


文字列の検索が正規表現をサポート

文字列の検索で正規表現が利用できるようになりました。


マウスホイールによるタブの切り替え

ドキュメントのタブ上でマウスホイールを動かし、タブを切り替えられるようになりました。


Libpeas Python拡張のサポート

Libpeas Python拡張がサポートされ、簡単にGedit3のプラグインをXedへ移植できるようになりました。

Xplayerの新機能と変更点

「Xplayer」は、デフォルトのメディアプレーヤーです。


デザインの変更

コンパクトなデザインを実現するため、すべてのコントロールは画面下部に横に並ぶようになり、ステータスバーが削除されました。

再生速度の変更

MPVと同じショートカットキーで動画の再生速度を変更できるようになりました。

字幕

字幕ファイルが自動的に読み込まれるようになりました。
ただしデフォルトでは、字幕は非表示になっています。


字幕トラックは、「S」キーで切り替えられます。


音声/言語トラックの切り替え

音声/言語トラックは、「L」キーで切り替えられます。


オンスクリーンディスプレイの改善

オンスクリーンディスプレイ(OSD)は、現在選択されているオーディオトラックや字幕トラック、及び現在の再生スピードを表示するようになりました。

再生位置のシーク中では、再生位置も表示されます。

カラーリングの選択

例えば「Mint-Y-Darker」のような明るい色と暗い色が混在するテーマを選択した時、UIのカラーリングを明るい色に合わせるか、それとも暗い色に合わせるか選択できるようになりました。


Pixの新機能と変更点

「Pix」は、デフォルトの画像ブラウザー及び画像ビューワーです。


操作性の向上

キーボードショートカットやマウス操作による機能の呼び出しが見直され、「Xviewer」のような他のアプリが持つ操作性と一貫性があり、また直感的に操作できるように改善されました。

アイコンの変更

ダークテーマのサポートを改善するため、ツールバーやメニューに表示されるアイコンは、象徴的なデザインのアイコンに変更されました。

Xreaderの新機能と変更点

「Xreader」は、デフォルトのドキュメントビューワーです。


デザインの変更

ツールバーとサイドバーのデザインが見直され、コントロールや見た目が整理されました。
またダークテーマとシンボリックアイコンのサポートが行われました。

ビューモード切り替えボタンの追加

ツールバーにビューモードを切り替えるボタンが追加されました。


タッチ操作のサポート

スワイプ操作でページを移動し、ピンチ操作でドキュメントの拡大と縮小表示が可能になりました。

Xviewerの変更点

「Xviewer」は、デフォルトの画像ビューワーです。


デザインの変更

「Xreader」や「Pix」同様にツールバーのデザインが見直され、ダークテーマがサポートされました。

アップデートマネージャーの新機能と変更点

アップデートマネージャーの新機能と変更点です。


レベルの見直し

OSへの影響度に応じてより分かりやすいアップデートレベルに改善されました。

レベル1

OSに影響がないアプリケーションのアップデートはレベル1に分類されます。

レベル2

他のレベルに該当しないアップデートは、レベル2に分類されます。
つまり多くのアップデートはレベル2に分類されます。

レベル3

複数のアプリケーションに影響を与えるツールキットやライブラリー及びデスクトップ環境のアップデートは、レベル3に分類されます。

レベル4

「Linux Kernel」などOSに影響を与えるソフトウェアのアップデートは、レベル4に分類されます。

レベル5

危険を伴う推奨されないアップデートは、レベル5に分類されます。

品質が悪いアップデートや、他のアプリやシステムに悪い影響を与えかねないアップデートがレベル5に分類されます。

ヘルプの拡充

ヘルプの内容を拡充し、ユーザーにアップデートに関する詳細な情報を提供するようになりました。


カーネルに関する情報が追加され、カーネルのインストールに関する説明や以前のカーネルに戻す方法が追加されました。

またGrubメニューの呼び出し方や、DKMSのステータスのチェック方法など、様々な情報が追記されています。

HWEカーネルのサポート

UbuntuのHWEカーネルのサポートが行われ、カーネルのインストール画面のデザインが改善されました。


操作性の改善

アップデートチェックや更新レベルの選択、アップデートの適用など、よく利用される機能がキーボードショートカットに対応しました。


またメニュー項目も追加されています。

mintupdate-toolコマンドの追加

「mintupdate-tool」コマンドが追加され、スクリプトからアップデート処理の自動化が可能になりました。


ソフトウェアソース

ソフトウェアソースは、リポジトリーを管理するアプリです。
ソフトウェアソースには、リポジトリーに結び付けられていないパッケージを管理する機能があります。


パッケージの削除やダウングレード画面にて、「すべて選択」ボタンが追加され、対象パッケージをすべて選択できるようになりました。


LightDM

「LightDM」はディスプレイマネージャーです。
デフォルトで「LightDM」を採用し、グリーターに「Slick」を採用しています。


「Slick」はHiDPIをサポートしています。

LightDM設定ツール

以前のバージョンからディスプレイマネージャーが変更になり、LightDM設定ツールが搭載されました。


LightDM設定ツールはログイン画面をカスタマイズするツールです。
LightDM設定ツールは、「システム設定」の「ログイン画面」から呼び出すことができます。

NVIDIA primeとマルチモニターのサポート 

LightDMは、NVIDIA primeとマルチモニターがサポートされており、OSの起動時やシャットダウン時に様々なコンポーネントと連携して円滑な画面の遷移を行います。

ゲストセッションのサポート

ゲストセッションがサポートされました。


ゲストセッションでは、アカウントなしにPCにログインできます。
この時一時的なゲストアカウントが作成され、デフォルト設定でデスクトップ画面が表示されます。


ゲストユーザーはあくまで一時的なユーザーであり、通常のアカウントと比較すると、「/home」以下にアクセスできないなど、できる範囲に制限が加わります。

また作成したデータはログアウト時にすべて破棄されます。

ゲストセッションはLightDM設定ツールから有効・無効を切り替えられます。

システム面及びその他の改善点や変更点

システム面及びその他の改善点や変更点です。

Braseroがデフォルトのインストールから外された

Braseroがデフォルトのインストールから外されました。
リポジトリーには存在しているので、必要なら後からインストールすることができます。

rootアカウント

OSインストール時、rootアカウントにランダムなパスワードが設定されます。
端末でrootになりたい時は、以下のコマンドを実行します。

sudo -i


markautoコマンドとmarkmanualコマンド

パッケージの自動インストール及び手動インストールフラグを制御するためのコマンドがサポートされました。

Linux kernel 4.8

Linux kernel 4.8が採用されています。



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