kledgeb UbuntuやLinuxの最新情報を紹介

Ubuntu 17.04 その121 - Intel Skylake/Kaby Lake CPUでシステムが意図しない動作を行う問題

Intel Skylake/Kaby Lake CPUでシステムが意図しない動作を行う問題

「Skylake」及び「Kaby Lake」CPUで、システムが意図しない動作を行う問題が報告されています。


  • Please update microcode to version 20170511 on all supported platforms
  • [WARNING] Intel Skylake/Kaby Lake processors: broken hyper-threading

ハイパースレッディングが有効な環境で発生しうる

第6世代の「Skylake」及び、第7世代の「Kaby Lake」のコードネームを持つ「Intel  Core CPU」を搭載しており、かつ、ハイパースレッディングが有効になっている環境で、CPUがシステムに致命的な影響を与える不正な動作を行うケースがあるとのことです。

報告ではこの問題を回避するため、問題が解決されるまでBIOS/UEFIにてハイパースレッディングを即座に無効にするようにとの記述がなされています。

この問題が発生すると、システムが予測不可能な動作を行い、間違ったエラーが発生したり、アプリやシステムが不正な動作をしたり、データの破損や破壊を招きます。

すべてのOSが影響を受ける

この問題は、LinuxだけでなくすべてのOSで発生しうる問題です。

CPUのモデルを調べるには

2015年8月より前に販売されたCPUは、「Skylake」及び「Kaby Lake」CPUではないため、この問題は発生しません。

現在利用しているCPUのモデルを調べるには、「端末」から以下のコマンドを実行します。

lscpu

「Model Name」にCPUのモデル名が出力されるので、この内容を控えておきます。


出力されたCPUのモデル名と以下のリストを突き合わせ、「Skylake」及び「Kaby Lake」CPUに該当するかどうか調べます。

  • Products formerly Skylake
  • Products formerly Kaby Lake

ただし「Skylake」及び「Kaby Lake」CPUに該当していても、ハイパースレッディングをサポートしていないCPUでは、この問題は起きません。

ハイパースレッディングが無効あるいは非サポートのCPUでは、上記のコマンド実行時に、「コアあたりのスレッド数」に「1」と出力されます。


ユーザーはどうすれば良いのか?

この問題は、CPUのマイクロコードのアップデートで解決できる問題です。
つまりIntel側で修正する問題であり、まずIntelの対応が必要となります。

そしてユーザーは、以下のいずれかの方法でこの問題に対処します。

1.BIOS/UEFIのアップデート

Intelからアップデートされたマイクロコードがリリースされた後、ベンダーがそれに対応したBIOS/UEFIのアップデートをユーザーに提供し、ユーザーがBIOS/UEFIのアップデートを実行することでこの問題に対処します。

2.intel-microcodeパッケージのインストール

「Ubuntu」側でアップデートされたマイクロコードを含んだパッケージをリリースし、ユーザーが「intel-microcode」パッケージをインストールします。

マイクロコードのアップデートは、「システム設定」>「ソフトウェアとアップデート」>「追加のドライバー」タブから行います。


3.ハイパースレッディングの無効化

ベンダーからアップデートされたBIOS/UEFIがリリースされない場合や、アップデートされた「intel-microcode」パッケージの提供がない、もしくは対応自体が行われていない場合、ハイパースレッディングを無効化し、この問題に対処します。

マイクロコードとUbuntuの対応状況

マイクロコードとUbuntuの対応状況です。

Kaby Lakeの対応状況

現状「Kaby Lake」では、アップデートされたマイクロコードがベンダーにのみリリースされています。

そのためマイクロコードのアップデートを行うには、修正されたマイクロコードに対応したBIOS/UEFIのアップデートが必要になります。

Skylakeの対応状況

「モデル」番号が「78」もしくは「94」、かつ「ステッピング」が「3」であれば、「intel-microcode(3.20170511.1)」パッケージをインストールすることで、この問題を修正できます。


そうでなければ、「Kaby Lake」同様修正されたマイクロコードに対応したBIOS/UEFIのアップデートが必要になります。

Ubuntuの状況

「Ubuntu 17.10」では、「intel-microcode(3.20170511.1)」パッケージが提供されています。

しかしそれ以外のバージョンでは、現在検討及び作業中です。
「Ubuntu」での対応状況は、以下を参照してください。

  • Please update microcode to version 20170511 on all supported platforms


Ubuntu 17.04
スポンサー
コメント
コメントポリシー
コメントをする前に UbuntuのCode of Conduct(CoC/行動規範) を確認し、CoCに沿ったコメントをお願いします。
コメントの使い方は、コメントの使い方を参照してください。
同一カテゴリーの記事
SNS
人気の記事
  • Ubuntu 26.04 その42 - Ubuntu 26.04.1 LTS のリリーススケジュール
    Ubuntu 26.04.1 LTSのリリーススケジュール Ubuntu 26.04.1 LTS のリリーススケジュールを紹介します。
  • Ubuntu CPUfreq その1 - CPUfreqについて・ CPUfreqドライバーについて・ CPUfreqガバナーについて
    CPUfreq   CPUfreqは、CPUのクロック数を動的に変更する機能です。   CPUfreqを利用することで、OSの負荷に応じて動的にCPUのクロック数を調整することができます。  これにより、省電力効果を得ることができます。   CPUfreqを利用する場合...
  • Ubuntu 24.04 その93 - Linux kernel 7.0 が利用可能に・Linux kernel 7.0 にアップグレードするには
    Linux kernel 7.0 が利用可能に 現在 Ubuntu 24.04 LTS を利用しているユーザーは、Linux kernel 7.0 へアップグレードできるようになりました。
  • Linux その407 - COSMIC DE 開発7ヶ月の歩み・COSMIC DE に搭載された新機能のまとめ
    COSMIC DE 開発7ヶ月の歩み COSMIC デスクトップ環境の開発者が、ここ7ヶ月の開発の歩みと、今までに COSMIC デスクトップ環境に搭載された新機能を紹介しています。
  • Linux その404 - COSMIC Epoch 1.3.0 リリース・ウィンドウのすりガラス効果に対応
    COSMIC Epoch 1.3.0 リリース 2026年7月15日、COSMIC Epoch 1.3.0 がリリースされました。
  • Linux その414 - KDE Plasma で実装予定の新機能や改善・絵文字の表示サイズを変更機能やディスプレイ設定画面の改善など
    KDE Plasma で実装予定の新機能や改善 2026年8月1日、KDE Plasma で実装予定の新機能や改善が以下で紹介されました。
  • Ubuntu 26.04 その64 - AMD 環境で PC をシャットダウンできない現象
    AMD 環境で PC をシャットダウンできない現象 AMD 環境で PC をシャットダウンできない現象が報告されています。
  • Ubuntu 26.10 その18 - GRUB の機能削減とセキュリティー強化
    GRUB の機能削減とセキュリティー強化 GRUB の機能削減とセキュリティー強化が予定されています。
  • Linux その412 - KDE 環境で大量のファイルコピー時に、ファイル処理のパフォーマンスが大幅に向上
    ファイル処理のパフォーマンスが大幅に向上 KDE 環境で大量のファイルをコピーする時に、ファイル処理のパフォーマンスが大幅に向上しました。
  • Linux その413 - GNOME 向けアプリとアップデートの紹介・カラーピッカーやメディアプレーヤーなど
    GNOME 向けアプリとアップデートの紹介 GNOME 向けアプリとアップデートの紹介です。
記事のピックアップ
オプション