ライブイメージ存続の危機
現状十分な品質が確保できておらず、またそのために必要な協力者も十分に確保できていない状況です。現状が続くのであれば、将来のリリースからライブイメージがなくなるかもしれません。
ライブイメージについては、以下の説明を参照してください。
Debianのライブイメージに未来はあるのか?
我々は、新しいツールであるlive-wrapperを使用して、Stretchでライブイメージをリリースした。
このツールは我々が以前使用していたツール(live-build)よりも、多くの点で優れている。
特にビルドの安定性やUEFIのサポートといった重要な新機能のサポート面で優れたツールである。
しかし完成度が低く、十分なテストが行われていない。
そのため、このツールにはいくつか不具合がある。
私は把握している多くの不具合(※1)を修正したが、私は引き続き不具合の修正に取り組んでいる。
不具合の存在は悩ましいものだが、私をもっと悩ませるものは、リリースビルドでのみ発生する不具合である。
事前にテスト版のライブイメージを用意し、数週間かけてテストが行われた。
それらの不具合は、テスト版のライブイメージでも発生していただろう。
しかし(ほぼ)誰からも、どのライブイメージのテストでも、それらの不具合は報告されなかった。
これは、ライブイメージを利用する人々が十分にいない、かつ/あるいは、不具合を報告してくれる人々が十分にいないことを表している。
ライブイメージの中身についても、似たような状況である。
上記でも言ったが、今や我々は、ライブイメージを構築する安定したツールを導入でき、作業負荷も軽減され、私は嬉しく思っている。
しかし正直なところ、それぞれのデスクトップ環境ごとに複数のライブイメージが必要なのかどうか、合理的な説明が思いつかない。
例えば私は、通常のKDEインストールにおいて、KDEのライブイメージで発生するような問題(※2)に影響を受けないことを切に願う。
この場面において、様々なデスクトップチームによる検証が役立つだろう。
本件に協力し、作業に多くの時間を割いてくれた人もいたが、現在の状況は十分な状況ではない。
もしライブイメージをDebianのユーザーが価値を感じ、そして期待に応えられる十分な基準にまで引き上げるなら、我々はもっと多くの人からの着実な、そして継続的な関与を必要とする。
もしあなたが協力する意志を持っているなら、私にその旨を伝えて欲しい。
もし根本的な状況の改善が見られなかったら、私はライブイメージの生成を無効にするつもりだ。
また本件を提案した開発者も、自身でライブイメージを必要していない(利用していない)ため、ライブイメージを特別気にかけているわけではないとのことです。
またライブイメージに関しては立場上巻き込まれ、結局ライブイメージの作業に多くの時間を費やすことになったそうです。