GNOME 3.26へのアップデートに向けて
現在「GNOME」は「GNOME 3.25.90」へアップデートされていますが、これは「GNOME 3.26」の採用に向けた計画の一環です。デフォルトのアプリとコンポーネントは何を望むのか
さて Ubuntu desktopメーリングリストでは、デスクトップ環境の「GNOME」への移行に伴い、デフォルトのアプリケーションやコンポーネントの変更に関し、開かれた議論が行われています。「Ubuntu 17.10」は、2017年8月24日にFeatureFreezeを迎えるため、「Ubuntu 17.10」の変化のスピードは緩やかになっていきます。
インジケーターや通知周りのサポートをどうするのか
しかしインジケーターや通知周りのサポートに関し、未だ議論が行われています。「Empathy」や「Skype」といったインスタントメッセンジャーアプリ、「Thunderbird」や「Evolution」といったメールクライアントソフト、そして「Dropbox」のような同期アプリは、インジケーターやインジケーターで状況を通知する機能を提供しており、ユーザーはそれを見て状況の把握や、機能へのアクセスを行うことができます。
この機能は多くのユーザーにとって重要な機能です。
しかし今後リリースが予定されている「GNOME 3.26」では、systrayのサポートが削除されます。
開発チームは、systrayで表示されていたインジケーター類すべては表示しないと考えています。
これは「Unity」も「GNOME」も常々アイコンの数を減らしたいという共通の目標があり、この目標に適う方針を取る必要があると考えているためです。
と同時に開発チームは、この状況に対し最適な解決策は何であるかを模索しています。
またこの解決策は、将来のGNOME及びGNOMEの構想を見据えた手法でなければなりません。
トップパネルとAmbianceテーマの組み合わせ
「Ubuntu 17.10」では、デフォルトのテーマにAmbianceテーマが採用されています。シェルのトップパネルの見た目が、最大化したウィンドウと綺麗にマッチした見た目になっていないと、多くのユーザーから報告を受けています。
この点は開発チームも認識を共有しており、以下のイベントでコミュニティーと連携した作業が行われる予定です。
参考までに「GNOME」では以下の見た目になります。
トップパネルとウィンドウと境がはっきりしています。
「Unity」では、ウィンドウのタイトルバーがトップパネルと統合されています。