Build 16273のWSLに関する変更点
2017年8月23日にリリースされた「Build 16273」の「WSL」に関する変更点の紹介です。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.NETLINK_KOBJECT_UEVENTのサポート
「NETLINK_KOBJECT_UEVENT」ソケットの作成がサポートされました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
- udev_monitor_enable_receiving returns EINVAL
- Running VS Code native in WSL
- Failing (and invisible in strace) clone syscall related to privileged namespaces and chrome's setuid sandbox
- dbus problems when trying to run electron
- Chrome fails to launch in headless mode
- Chrome fails to launch
- Run any Desktop Environment in WSL
2.non-blocking connectのサポート
non-blocking connectがサポートされました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
- PhantomJS immediately crashing after launch through Karma
- Subscribing & Publishing from ROS nodes does not work
- connect() should return EINPROGRESS if a non-blocking connection is refused
- Establishing network connections in WSL is slow
- Node Socket timeout
- Java app with Microsoft jdbc driver for SQL Server connection failures in WSL
3.CLONE_FSのサポート
cloneシステムコールで「CLONE_FS」フラグがサポートされました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
4.FUTEX_REQUEUE及びFUTEX_CMP_REQUEUEの実装
futexシステムコールで「FUTEX_REQUEUE」及び「FUTEX_CMP_REQUEUE」が実装されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
5.binfmt_miscのフラグのサポート改善
binfmt_miscの以下のフラグが実装されました。- C
- O
- P
これにより改善する問題は、以下を参照してください。
6.shmmax/shmmni/threads-maxの追加
以下のファイルが追加されました。- /proc/sys/shmmax
- /proc/sys/shmmni
- /proc/sys/threads-max
これにより改善する問題は、以下を参照してください。
7.ioprio_setのサポート
ioprio_setシステムコールの部分的なサポートが追加されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
8.SO_REUSEPORTとSO_PASSCREDのサポート追加
netlinkソケット向けに「SO_REUSEPORT(スタブ)」と「SO_PASSCRED」のサポートが追加されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
9.エラーコードの改善
ディストリビューションがインストールあるいはアンインストールされている時、「RegisterDistribuiton」が異なるエラーコードを返すように修正されました。10.部分的にインストールされているWSLディストリビューションの登録解除
「wslconfig.exe」経由で部分的にインストールされているWSLディストリビューションの登録解除を行えるようになりました。WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.DrvFsの修正
「DrvFs」がディレクトリーに対し間違ったファイルタイプを返す不具合が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
- Shared drive's (/mnt/c) directories appear as files in WSL unless accessed in Windows Explorer first
2.タブやクォートの処理修正
Windows(NT)との相互運用にて、タブとクォートが正しく扱われるように修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
- Transferring quotes from bash to windows app doesn't work as expected
- Command-line arguments to Windows exe not quoted when they contain tabs
3.アクセス拒否エラーの修正
「WSL」インスタンスを再起動しようとした時に、アクセス拒否エラーが発生する問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
4.Sysfsファイルのパーミッション修正
様々なSysfsファイルのパーミッションが修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
5.Haskellのstack setupがハングする問題の修正
Haskellのstack setupがハングする問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。