Ryzen CPU向けサーマルドライバーのパッチが投稿される
Ryzen CPUをサポートするサーマルドライバーのパッチが投稿されました。「Linux Kernel」には、AMD製CPUの温度センサーの情報を読み取るための「k10temp」ドライバーがあります。
このドライバーは、ファミリーID:10h/11h/12h/14h/15h/16hのCPUをサポートするドライバーです。
(エラッタにより一部制限あり)
本パッチは「k10temp」で「Ryzen」、「Threadripper」及び「Epyc」CPU(ファミリーID:17h)をサポートするためのパッチです。
パッチの内容は、以下で参照できます。
Linux 4.14に間に合うかどうか不明
このパッチはhwmonの開発者によって投稿されたものですが、本パッチを取り込む前のhwmonのpull requestは「Linux Kernel 4.14」のマージウィンドウに対してすでにsubmitされており、最初のpull requestには間に合いませんでした。次のpull requestが即座に受け入れ可能と判断されない限り、「Linux Kernel 4.14」で本パッチが取り込まれることはないでしょう。
その場合ユーザーは、次の「Linux Kernel 4.15」までRyzen CPUのサーマルドライバーのサポートを待つことになります。
Ubuntu 17.10ではLinux 4.13を採用予定
現在開発中の「Ubuntu 17.10」では、「Linux Kernel 4.13」を採用予定です。もしこのまま行けば、「Linux Kernel 4.14」以降のバージョンは「Ubuntu 18.04」で採用されることになります。
「Ubuntu 17.10」は2017年10月19日にリリース予定です。
更に次期バージョンの「Ubuntu 18.04」は、2018年4月にリリース予定です。