Mir on Fedora
「Fedora」で「Mir」を利用できる日が来るかも知れません。以前紹介したように先日「Mir 0.28」がリリースされました。
「Mir 0.28」で注目される機能の1つに、「Wayland」クライアントの初期サポートがあります。
今後も「Wayland」クライアントのサポート作業が行われていきます。
「Mir 0.28」リリース後「Mir」の開発者は、「Mir 0.28」のリリースに含まれていない既存の不具合や、要求・要望されている機能の整理を行いました。
この作業は、数週間後にリリース予定の「Mir 0.28.1」に向けた作業です。
Ubuntu Rallyで挙げられた要望
2017年9月下旬、ニューヨークで「Ubuntu Rally」イベントがありました。このイベントは、主要なソフトウェアベンダーやUbuntuの開発者、そしてコミュニティーメンバーが集まるイベントです。(ソフトウェアハッカソン)
「Ubuntu Rally」にてコミュニティーメンバーから、他のディストリビューション上で「Mir」を動かせるようにして欲しいとの要望が複数挙げられました。
Mir 0.28.1で修正を盛り込む予定
検討の結果、「Fedora」上でビルドできるよう修正作業が行われました。まだまだ荒削りな部分はありますが、この作業の成果は「Mir 0.28.1」で盛り込まれる予定です。
デスクトップ向けMirの需要
デスクトップ向け「Mir」に関心を持つプロジェクトがいくつかあります。その1つは「Yunit」です。
「Yunit」は「MirAL」への移植作業を行っており、「Wayland」コンポジターとして「Mir」を採用する方針です。
そして「Ubuntu MATE」も「Mir」に関心を持っているプロジェクトの1つです。
まだ先のことは分かりませんが、「Mir」を採用するディストリビューションが登場する日が来るかも知れませんね。