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Ubuntu 16.04の移行作業・Unity 8とMir

「Ubuntu Touch」の開発を行う「UBports」の活動状況を紹介します。



Ubuntu 16.04への移行作業

引き続き「Ubuntu 16.04」への移行作業が行われています。
この作業は「Ubuntu Touch」のベースを「Ubuntu 16.04」に移行する作業です。

ARM64のサポート作業

「Ubuntu Touch」を「ARM64」に移植する作業が行われています。
まだ作業半ばですが、アプリが起動するようになりました。
「Ubuntu Touch」の「ARM64」ネイティブモードにより、32bit互換モードを搭載していない多くのモダンなCPUで、将来「Ubuntu Touch」が利用できるようになります。

Nexus 5Xへの移植作業

Halium」上で動作する「Ubuntu Touch」を「Nexus 5X」に移植する作業が行われています。
この作業には64bit版の移植作業も含まれています。
まだ作業半ばですが、「Ubuntu Touch」を起動し、ログイン画面まで到達できるようになりました。

Halium」は「UBports」主管のプロジェクトではなく、他のモバイルデバイス向けOSを開発する様々なプロジェクトと協働して開発が行われているプロジェクトであり、「Halium」のブートプロトコルの統一化作業の進捗も良い進み具合を見せています。

Clickable

「Clickable」は「Ubuntu Touch」で利用される「Clickパッケージ」のビルト及びデプロイツールです。
「Ubuntu 16.04」ベースの「Ubuntu Touch」で「Clickable」をサポートするための作業が行われています。
「Docker」の試験的なサポートが行われましたが、まだ必要な作業が残っています。

サポートされたすべてのデバイスに16.04を

元々の方針では、レガシーデバイスに「Ubuntu 16.04」ベースの「Ubuntu Touch」を提供する計画はなく、レガシーデバイスはセキュリティーアップデートなど最低限のアップデートのみ提供する方針でした。

「Ubuntu 16.04」では「systemd」を採用しており、「Upstart」を採用しているレガシーデバイスを「Ubuntu 16.04」ベースに移行するには、デバイスのカーネルを変更する必要がありました。

開発チームは「Sudoku」の開発の中で、引き続き「Upstart」を採用する方法を見つけ、現在サポートされているすべてのデバイスに対し、「Ubuntu 16.04」ベースの「Ubuntu Touch」を提供することが可能になりました。

現時点で「Ubuntu 16.04」ベースの「Ubuntu Touch」のイメージは、開発者およびテスター向けに提供するものであり、まだ多くの機能が動作しないか、今後の変更で一部の機能が動作しなくなる可能性があります。

その他の作業

他にも「Ubuntu 16.04」へ移行するにあたり、対応しなければならない作業がたくさんあります。
その作業には、以下の作業も含まれています。

  • アプリケーションを新しいライブラリーでビルドする・ビルドできるようにする
  • テスト及び品質の確保
  • Mir及びUnity 8の継続的な開発
  • ドキュメントの整備

Unity 8とMir

「Ubuntu Touch」では、シェルに「Unity 8」を採用しています。

近々新しいバージョンの「Unity 8」が登場する予定です。
この「Unity 8」では、デスクトップモードで新しいランチャーとダッシュボードが搭載されます。
と同時に新しいバージョンの「Mir」も採用予定です。

Waylandディスプレイプロトコルが利用可能に

「Ubuntu Touch」が新しいバージョンの「Mir」に移行すれば、アプリは「Wayland」ディスプレイプロトコルを利用できるようになります。
アプリは「Libertine」内で動作することもできますし、Clickパッケージでパッケージ化することもおそらく可能でしょう。
「Libertine」はX11アプリを動かす仕組みです。

Anbox

「Anbox」を利用することで、「Ubuntu Touch」上で「Android」アプリを動かすことができます。
「Anbox」のインストール方法がドキュメントになりました。

インストール方法

インストール方法は、以下のドキュメントを参照してください。


注意事項

「Ubuntu 16.04」ベースの「Ubuntu Touch」を利用可能な一部のデバイスでのみ、「Anbox」を利用できます。
また「Anbox」の利用にはカーネルの変更が必要になりますが、この変更はテストが十分に行われておらず、現時点で「Anbox」の利用は開発者やテスターに向けたものとなります。

ドキュメントの翻訳

「Ubuntu Touch」に関するドキュメントは、以下で参照できます。


ドキュメントの翻訳作業が進み、現在以下の言語でドキュメントを参照できるようになりました。

  • カタロニア語(Catalan)
  • フランス語(French)
  • ドイツ語(German)
  • イタリア語(Italian)
  • ルーマニア語(Romanian)
  • スペイン語(Spanish)
  • トルコ語(Turkish)

その他の情報

「Ubuntu Touch」に関するその他の情報です。

VPNのサポート

「Ubuntu Touch」でVPNが利用できるようになります。
VPNの接続方法は、近日中に紹介される予定です。

uNavがOpen Route Serviceをサポート

「uNav」で「Open Route Service」を利用してナビゲーションを行えるようになります。
現在カーナビ機能が期待通り動作していますが、もうすぐ歩行者ナビ機能や自転車ナビ機能のサポートが行われる予定です。

また要望に、オフラインで利用できる機能のサポートや、マップのキャッシュ機能のサポートが挙げられています。

コンバージェンス

コンバージェンス(収束)は、1つのモバイルデバイスでモバイル環境とデスクトップ環境を提供する機能や構想を指します。
つまり「Ubuntu Phone」を外部モニターに接続すると、デスクトップ用のUIに変化し、別途デスクトップ用のキーボードやマウスを組み合わせデスクトップPCのような環境に変化させることができます。

「Ubuntu Phone」を外部モニターに接続する際、スムーズな描画や反応を行うためにHDMIで接続する必要があります。
HDMI以外のディスプレイ出力を利用して外部モニターと接続することも可能ですが、
1秒以上の遅延が発生するなど反応が悪くなります。

「Nexus 4」及び「Nexus 5」はHDMI出力をサポートしており、コンバージェンスを試すのに最適なデバイスです。
「Nexus 5」は「Nexus 4」より性能が高いため、「Nexus 5」を利用すればより快適なコンバージェンス環境を利用できます。

Signalの開発再開

「Ubuntu Touch」向け「Signal」の開発が再開されました。
うまくいけば、将来「Signal」によるプッシュ通知が利用できるようになるでしょう。


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