Ubuntu Desktopニュースレター
「Ubuntu Desktop」ユーザー及び開発者の多くが関心を持つであろう情報が紹介されています。いくつかピックアップします。
GNOME
「GNOME」やデスクトップ環境に関する話題です。1.コミュニティーテーマのリベース
コミュニティーテーマが「GNOME Shell 3.27.93」にリベースされ、「Ubuntu 18.04」向けのビルド設定が行われました。2.描画が崩れる問題の修正
描画(グラフィック)が崩れる問題が「Ubuntu」で修正されました。アップストリームではこの問題に対応するため、「getfb2 ioctl」を「Linux Kernel」に追加する作業が行われています。
3.Synapticsとマウスとタッチパッド設定の不具合修正
「設定」のマウスとタッチパッドの設定が「Synaptics」との組み合わせで動作しない(サポートされていない)問題がありましたが、この問題が修正されました。また本件に関する修正がアップストリームにも提供されています。
その他
その他の情報です。1.情報収集機能の初期実装
情報収集機能の初期実装が登場しました。ユーザーがどのような環境や設定で「Ubuntu」のインストールを行ったのかを収集する機能です。
収集された情報はファイルに書き出され、初期(設定)ウィザード実行時、情報を送信する前に送信内容を確認できるようになる予定です。
この機能はまだ開発中であり、具体的な機能の内容やユーザーへの見せ方は、今後明らかになっていくでしょう。
2.ハードウェア情報を収集するツールの開発
ハードウェア情報を収集するツールである「Ubuntu Report」の開発が行われています。以下は収集される情報の例です。
{ "Version": "18.04", "OEM": { "Vendor": "Vendor Name", "Product": "4287CTO" }, "BIOS": { "Vendor": "Vendor Name", "Version": "8DET52WW (1.27)" }, "CPU": [ { "Vendor": "Genuine", "Family": "6", "Model": "42", "Stepping": "7" } ], "GPU": [ { "Vendor": "8086", "Model": "0126" } ], "RAM": 8, "Screens": [ { "Resolution": "1366x768", "Frequency": "60.02" }, { "Resolution": "1920x1080", "Frequency": "60.00" } ], "Autologin": false, "LivePatch": true, "Session": { "DE": "ubuntu:GNOME", "Name": "ubuntu", "Type": "x11" }, "Timezone": "Europe/Paris", "Install": { "Media": "Ubuntu 18.04 LTS \"Bionic Beaver\" - Alpha amd64 (20180305)", "Type": "GTK", "PartitionMethod": "use_device", "DownloadUpdates": true, "Language": "fr", "Minimal": false, "RestrictedAddons": false, "Stages": { "0": "language", "3": "language", "10": "console_setup", "15": "prepare", "25": "partman",あああ"27": "start_install", "37": "timezone", "49": "usersetup", "57": "done_setup", "829": "done" } } }
3.Snap版Firefox登場
Snap版の「Firefox」が登場しました。安定版だけでなく開発版のインストールも可能であり、「edge」チャンネルから次期ESRリリースとなる「Firefox 60」をインストールすることも可能です。
sudo snap install --edge firefox