Linuxディストリビューションをパッケージ化するサンプルの公開
Linuxディストリビューションをパッケージ化するサンプルが公開されました。多くのLinuxディストリビューションは完全にオープンソースソフトウェアで構築されており、「WSL」をよりOSSコミュニティーに近づけ、このサンプルをオープンソース化することで、コミュニティーの関わりや関心を促進させ、Microsoftにストアにより多くのLinuxディストリビューションをもたらしたいとのことです。
このサンプルはMicrosoftのWSLエンジニアリングチームがメンテナンスを行っています。
WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
「WSL」及びLinuxディストリビューションのインストール方法は、以下を参照してください。
- WindowsストアからUbuntuをインストールするには
- WindowsストアからopenSUSE Leap 42をインストールするには
- WindowsストアからSUSE Linux Enterprise Server 12をインストールするには
- Windows Server 2016にUbuntuをインストールするには
- Kali Linuxをインストールするには
- Debian GNU/Linuxをインストールするには
パッケージ化
このサンプルは、Linuxディストリビューションをパッケージ化する際、その雛形として利用できます。このサンプルを元にLinuxディストリビューションをパッケージ化すれば、「WSL」上で動作する「appx(アプリパッケージ/UWPアプリケーション)」としてMicrosoftにストアに登録できます。
また「appx」として提供されているLinuxディストリビューションは、すでにインストール済みの他のLinuxディストリビューションに影響を与えずに、共存及び並行して利用することができます。
「UWPアプリケーション」については、以下を参照してください。
カスタムLinuxディストリビューションパッケージ
Linuxディストリビューションパッケージを作成すれば、様々なLinuxディストリビューションをPCにインストールし、「WSL」上でLinuxのシェルを起動できるようになります。ただしMicrosoftにストア経由でパッケージを配布するには、パッケージを継続的にメンテンナンスする担当者の登録が必要になります。
またサイドローディング(ストアを経由しないパッケージのインストール)を行うには、開発者向け機能から「アプリのサイドローディング」もしくは「開発者モード」を選択する必要があります。
サンプル
本サンプルは、以下からダウンロードできます。サンプルの使い方やサンプルを基にしたLinuxディストリビューションのパッケージ化方法も紹介されています。