Build 17655のWSLに関する変更点
2018年4月25日にリリースされた「Build 17655」の「WSL」に関する変更の紹介です。WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
「WSL」及びLinuxディストリビューションのインストール方法は、以下を参照してください。
- WindowsストアからUbuntuをインストールするには
- WindowsストアからopenSUSE Leap 42をインストールするには
- WindowsストアからSUSE Linux Enterprise Server 12をインストールするには
- Windows Server 2016にUbuntuをインストールするには
- Kali Linuxをインストールするには
- Debian GNU/Linuxをインストールするには
リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。今回コンソールに関する変更点はありません。
WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.マルチスレッド時、ENOENTが返される不具合の修正
マルチスレッドで処理を行っている箇所で、ファイルが存在するにも関わらず「ENOENT」が返される不具合が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.dmesgの限定的なサポート
「dmesg」の限定的なサポートが行われました。ソフトウェアは「dmesg」にログを出力できるようになり、「WSL」ドライバーが一部の情報を出力するようになりました。
将来的により多くの情報やドライバーからの診断情報を出力できるようになる予定です。
現在の実装では、以下の制約があります。
- 「dmesg」は「/dev/kmsg」を通じてのみ利用可能です。
- 「syslog」システムコールはまだサポートされていません。
- 「dmesg」コマンドの「-S」や「-C」オプションなど、一部のオプションは動作しません。