次期バージョンのリリースに向けた現在の取り組み
「Linux Mint」の公式ブログにて、次期バージョンのリリースに向けた現在の取り組みが紹介されています。次のリリースに向けた作業とパッケージの精査
「Linux Mint」開発チームは、Debian StretchとUbuntu Bionicのパッケージベースに適合させる作業やレビュー、修正の適用作業等、次のリリースに向けた作業に取り組んでいます。また「Linux Mint」開発チームが管理しているパッケージのレビューと簡素化を行い、 「LMDE」と「Mint」で共通して利用されるパッケージの差異を最小限にし、またパッケージ数を減らしました。
アートワーク
「HiDPI」と「GTK 3.22」のサポートはすでに実装済みです。これに合わせ以下の改善作業が行われています。
- アイコン
- シンボリックアイコンのサポート
- テーマ
- ダークテーマ
またデフォルトのテーマが「Mint-Y」テーマに変更されましたが、このテーマのカラーバリエーションを提供できないか検討が行われています。
Cinnamon 3.8
「Cinnamon 3.8」の実装作業は完了しています。しかし「xreader」や一部の「Nemo extensions」が利用している「libnemoextension」のビルドに問題が発生しており、公式のリリースアナウンスが少し遅れる予定です。
このビルドの問題は今週中に修正し、リリースアナウンスを今週中に行えるよう作業が進められています。
Mint toolの新機能実装作業
「Mint tool」の新機能の実装作業が行われています。現在開発チームは特に「Update Manager」「Software Manager」「Welcome Screen」に注力しています。
ドキュメント
インストールガイドとトラブルシューティングガイドの作成以来、ドキュメントの更新頻度が落ちてきていますが、「Linux Mint 19」リリース前に開発者及びセキュリティーガイドの作成を完遂する計画です。リリース方針
「Linux Mint 19」や「LMDE 3」及びそれに関連するソフトウェアのリリース方針です。ソフトウェアのリリース順
ソフトウェアは以下の順番でリリースされる予定です。- Cinnamon 3.8
- Linux Mint 19
- LMDE 3
Linux Mint 19のリリース方針
「Linux Mint 19」のリリース方針です。リリースバージョン
「Linux Mint 19」では、以下のバージョンのリリースが予定されています。- Linux Mint 19
- Linux Mint 19.1
- Linux Mint 19.2
- Linux Mint 19.3
リリースされるエディションとアーキテクチャー
「Linux Mint 19」では、以下の3種類のエディションがリリースされる予定です。- Cinnamon
- MATE
- Xfce
また各エディションでは、32bit版と64bit版がリリースされる予定です。
すべてのエディションは、同時にリリースされる予定です。
ubuntu-reportの非搭載
「Linux Mint 19」のベースとなる「Ubuntu 18.04」では、「ubuntu-report」によりインストール情報の収集を行っています。「Linux Mint 19」では「ubuntu-report」を含めず、データの収集及び送信を行いません。
ホームディレクトリーの暗号化サポート
「Ubuntu 18.04」では、ホームディレクトリーの暗号化が非サポートになりました。「Linux Mint 19」ではこの機能を維持できないか検討を行い、ホームディレクトリーの暗号化をサポートする方針です。
リリーススケジュール
すべての作業が滞りなく進めば、2018年5月にβ版をリリースし、その2,3週間後に安定版がリリースされる予定です。安定版のリリースは、2018年6月頃でしょうか。
LMDE 3のリリース方針
「LMDE 3」のリリース方針です。リリースされるエディションとアーキテクチャー
「LMDE 3」では、「Cinnamon Edition」のみリリースされる予定です。また32bit版と64bit版がリリースされる予定です。