.NET Core 2.1.0 RC 1がリリースされました
2018年5月7日に、「.NET Core 2.1.0 RC 1」がリリースされました。「.NET Core」は汎用的な開発プラットフォームであり、GitHub上のコミュニティー及び「Microsoft」によって開発が行われているソフトウェアです。
「.NET Core 2.1.0 RC 1」はリリース候補版であり、GA版(安定版)ではありません。
クロスプラットフォームでオープンソース
「.NET Core」はクロスプラットフォームで提供されており、Windows、macOS、そしてLinuxで利用可能です。またオープンソースで開発されているプロジェクトであり、MIT及びApache 2ライセンスを採用しています。
.NET Core 2.1.0 RC 1を利用可能なUbuntuのバージョン
現時点で「.NET Core 2.1.0 RC 1」を利用可能な「Ubuntu」のバージョンは、以下の通りです。- Ubuntu 14.04
- Ubuntu 16.04
- Ubuntu 17.10
- Ubuntu 18.04
いずれも64bit版のみが対象です。
ドキュメント
「.NET Core」に関するドキュメントです。- .NET Core Guide
- .NET Core Tutorials
- .NET Standard 2.0 vs .NET Core 2.0
- Get started with .NET in 10 minutes
リリース情報
「.NET Core 2.1.0 RC1」のリリース情報です。- リリースアナウンス:Announcing .NET Core 2.1 RC 1
- リリースノート:.NET Core 2.1 Release Candidate (RC) - May 6, 2018
- 既知の問題:.NET Core 2.1 RC 1 Known Issues
- ダウンロードとインストール:.NET Core 2.1.0-rc1
- 不具合報告:.NET Core 2.1.0 RC 1
「.NET Core 2.1.0 RC 1」は、以下のコンポーネントで構成されています
- .NET Core Runtime 2.1.0-rc1
- .NET Core SDK 2.1.300-rc1-008673
GA版のリリース時期
GA版のリリース時期は、2018年前半を予定しています。新機能の紹介
「.NET Core 2.1」の新機能をいくつか紹介します。ビルドパフォーマンスの大幅な改善
「.NET Core 2.1.0」では改善点の一つに、大幅なビルドパフォーマンスの向上があります。Alpine Linuxのサポート
また「Alpine Linux」の公式サポートが行われ、「Alpine Linux 3.8」上でテスト及びサポートが行われます。ARM32のサポート
加えて「Raspbian」や「Ubuntu」といったARM(32bit)向けのLinuxディストリビューションのサポートも行われました。つまり「Raspberry Pi」上で「.NET Core」が利用できる、ということです。
ただし「.NET Core 2.1」では「Raspberry Pi 2+」がサポート対象であり、「Pi Zero」など「ARMv6」チップを搭載したデバイスはサポート対象外です。
「ARM Cortex-A53」といった「ARMv7」チップや「ARMv8」チップを搭載したデバイスが対象です。
ARM64のサポートについて
「ARM64」のサポート作業が行われています。「ARM64(ARMv8)」チップを搭載したデバイス上で「.NET Core」を試すなら、現状は「ARM32」向け「.NET Core」の利用が推奨されています。
多くの「ARM64」チップは「ARM32(ARMv7)」命令をサポートしており、「Raspberry Pi 3+」がこのようなチップを搭載しています。
その他
- Brotli圧縮のサポート
- 新しいCryptographic APIの導入
- .NET Core Global Toolsの導入
- SourceLinkの導入
- Tiered Compilationの導入
Ubuntu 18.04に.NET Core 2.1.0 RC 1をインストールするには
「Ubuntu 18.04」に 「.NET Core 2.1.0 RC 1」をインストールする方法です。作業は「端末」で行います。
すでに別のプレビュー版がインストールされている場合
すでに別の「.NET Core」のプレビュー版がインストールされている場合、事前にそのプレビュー版をアンインストールしておいてください。
sudo apt remove 2.1.300-preview2-008530
1.認証鍵の追加
以下のコマンドを1行ずつ実行し、リポジトリーの認証鍵を登録します。
wget -qO- https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc | gpg --dearmor > microsoft.asc.gpg
sudo mv microsoft.asc.gpg /etc/apt/trusted.gpg.d/
sudo mv microsoft.asc.gpg /etc/apt/trusted.gpg.d/
2.リポジトリーの登録
以下のコマンドを1行ずつ実行し、リポジトリーを登録します。
wget -q https://packages.microsoft.com/config/ubuntu/18.04/prod.list
sudo mv prod.list /etc/apt/sources.list.d/microsoft-prod.list
sudo mv prod.list /etc/apt/sources.list.d/microsoft-prod.list
3.〜4.インストール準備
以下を参考にして「3.」〜「4.」の手順を実行します。5..Net Coreのインストール
以下のコマンドを実行し、「.NET Core」をインストールします。
sudo apt-get install dotnet-sdk-2.1.300-rc1-008673
ランタイムのみインストールする場合は、代わりに以下のコマンドを実行します。
sudo apt-get install dotnet-runtime-2.1.0-rc1
Ubuntu 17.10以前のUbuntuに.NET Core 2.1.0 RC 1をインストールするには
「Ubuntu 17.10」以前の「Ubuntu」に 「.NET Core 2.1.0 RC 1」をインストールする方法です。作業は「端末」で行います。
すでに別のプレビュー版がインストールされている場合
すでに別の「.NET Core」のプレビュー版がインストールされている場合、事前にそのプレビュー版をアンインストールしておいてください。
sudo apt remove 2.1.300-preview2-008530
1.〜4.インストール準備
以下を参考にして「1.」〜「4.」の手順を実行します。5..Net Coreのインストール
以下のコマンドを実行し、「.NET Core」をインストールします。
sudo apt-get install dotnet-sdk-2.1.300-rc1-008673
ランタイムのみインストールする場合は、代わりに以下のコマンドを実行します。
sudo apt-get install dotnet-runtime-2.1.0-rc1