32bit(i386)版の廃止提案
「Ubuntu 18.10」の開発開始を契機とし、ここ数年間何度か議論が行われている32bit(i386)版の廃止提案が再び以下で提案されました。「i386」の廃止に関し、以下の理由が挙げられています。
- 今日コンシューマー市場においてi386ハードウェアを購入できる機会は減少しており、中古市場で手にするぐらいである
- 最後に製造されたi386 PCは10年以上前である
- i386のサポートを終了したアップストリームのプロジェクトが増加傾向にある
- Ubuntu 18.04及びその多くのフレーバーのサポート期間は、2021年もしくは2023年までサポートを提供しており、サポート期間が終了する頃には、大多数のi386 PCは製造されて20年近くになる
- i386はMeltdownに対して十分な対応ができない
- i386ユーザーの中には、amd64が利用可能なハードウェアを利用しているユーザーもいる
またもし「i386」を引き続きサポートするなら、次のLTS版である「Ubuntu 20.04 LTS」までサポートを継続する必要性が出てきます。
通常版はサポート期間が9ヶ月間と短く、通常版でサポートを打ち切るとユーザーに混乱をもたらすためです。
まず最初の目標は、すべての「i386」ディスクイメージとインストーラーの削除に関し合意を形成することですが、最終的な目標は「i386」の廃止になります。
「i386」の廃止を念頭に置いた取り組みが提案されています。
Ubuntu 18.04が最後になるのか?
もしこの提案が通り作業が円滑に進めば、32bit(i386) PCで利用できる最後のOSは「Ubuntu 18.04」及びそのフレーバーとなります。現時点では”提案”なのでまだ決定ではありませんが、32bitユーザーは今後の動向に目を向けておくと良いでしょう。