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Linux Mint 19 Cinnamon Editionの新機能と変更点

「Linux Mint 19 Cinnamon Edition」の新機能と変更点を紹介します。



Cinnamon 3.8

「Linux Mint 19 Cinnamon Edition」ではデスクトップ環境に「Cinnamon 3.8」を採用しています。

アプリの起動時間の短縮

アプリの起動時間の短縮され、より効果的なアプリの起動及び新しいウィンドウの表示を行うようになりました。
これによりアプリの起動にかかるユーザーの体感速度が向上しました。

開発チームはアプリの起動時間を改善するため、「Cinnamon」と他のシステムのパフォーマンスを比較し調査を行いました。
以下の比較結果は、200のウィンドウを起動した時の「Cinnamon 3.6」と「Metacity」の比較結果です。


ウィンドウの構築時間 処理から復帰するまでの時間
Metacity 1秒 6秒
Cinnamon 3.6 4秒 22秒

ボトルネック

調査の結果、ボトルネックはいくつかのアプレットとウィンドウマネージャーにあることが分かりました。
そのボトルネックを改善した後同様のテストを行った結果、「Cinnamon」のパフォーマンスは「Metacity」に引けを取らない結果になりました。

アプリを1つ起動する状況では、パフォーマンスの劇的な変化は感じられないでしょう。
しかし体感速度の面では程度の差こそあれ改善が行われています。

ウィンドウアニメーションの改善

ウィンドウアニメーションの改良が行われました。
ウィンドウアニメーションは操作の応答性に影響を与えるものではありませんが、ウィンドウアニメーションは安定感と体感に影響を与えます。

パフォーマンスの改善とアニメーションの洗練により、以前よりユーザーに良い体験を提供します。

パフォーマンスの改善

「GNOME」で行われた改善を取り込み、「Cinnamon」で完全な再描画が起こる機会が減りました。

ディスクレットの表示

「Super + Alt」キーもしくはデスクトップ表示アプレットを右クリックし、アプリのウィンドウを最小化することなしにデスクレットを表示できるようになりました。
この時デスクレットはウィンドウの前面に表示され、クリックするまでこの状態が保持されます。

サウンドアプレット

サウンドアプレットでは、マイクとスピーカーを個別にミュートできるようになりました。


またアルバムアートの縦横比を維持するオプションが追加されました。
再生するトラックは、左右のスクロールで切り替えられるようになりました。
これらの設定はオプションから変更可能です。

その他の改善

  • JavascriptインタープリターであるCJSは、GJS 1.50.2をベースに構築され、mozjs52に依存するようになりました。
  • elogindのサポートが追加されました。
  • systemd-timedated1のサポートが追加され、ntpとntpdateはsystemd-timedated1に置き換えられました。
  • admin://プロトコルがサポートされました。
  • GTK 3.22、CSDウィンドウのサポートが改善されました。
  • nemo-previewのLibreOfficeドキュメントのサポートが改善されました。
  • Nemo拡張を除き、すべてのPythonコンポーネントはPython3に移植されました。
  • ネットワーク設定はGNOME 3.24からバックポートされ、GNOME 3.26で行われた修正が含まれています。
  • キーボードレイアウトの設定では、一般的ではないキーボードレイアウトを表示する機能が追加されました。
  • 電源管理設定では、ノートPCの画面を閉じた時やバッテリーの残量が致命的に少なくなった時に即座にシャットダウンするオプションが選択できるようになりました。
  • Cinnamonは、他にポインティングデバイスが接続されていない時にタッチパッドを有効化するようになりました。   
  • サスペンドする前に同期的にスクリーンのロックを行うようになりました。
  • スクリーンロック時に、サスペンド、ハイバネーション、画面の回転キーが利用できるようになりました。
  • Scale/OverviewがDBus経由で有効化できるようになりました。
  • Xletsでリストを使用する際、カラムオプションを定義できるようになりました。

Nemo

「Nemo」に関する改善です。


パフォーマンスの改善

「libnemo-extension」とビューの描画方法の改善により、ディレクトリー内のコンテンツの表示が高速化されました。
またUSBデバイスでファイルを移動する時、ラグが発生しなくなりました。

ファイル検索の改善

ファイル検索が簡素化され、より簡単に利用できるようになりました。
ファイルの検索処理は非同期で行われ、以前よりもパフォーマンスが向上しました。


また検索ボックス右側の星アイコンをクリックすることで、ファイルの検索条件を簡単に保存できるようになりました。


リストビューでラバーバンディングのサポート

今までアイコンビューでのみ利用可能だったラバーバンディングが、リストビューでも利用可能になりました。

大きいファイルのサムネイル表示

32GB以上のファイルのサムネイル表示が可能になりました。

サウンド設定

過去のサウンド設定では、最大ボリュームを150%に設定しても、サウンドアプレットやメディアキーは0%〜100%の間でしか表示・動作できませんでした。
この状況が改善され、100%を超えるボリュームがサウンドアプレットやメディアキーでも動作・反映されるようになりました。


これによりわざわざサウンド設定を経由しなくても、即座に最大ボリュームを150%を含む設定可能な任意のボリュームに変更できるようになりました。

通知

通知は閉じるボタンが実装され、マウスオーバーで通知画面がフェードアウトしなくなりました。


スパム通知の回避

スパム通知(大量の通知)を回避するため、ソースごとに通知数が制限されています。
またアプリがフォーカスを得た時に非表示になります。
ただし「Firefox」や「Chromium」など複数のタブを持ち、様々な内部ソースから通知を送信できる一部のアプリは例外です。

画面下部に表示可能

通知を画面下部に表示できるようになりました。


ルックアンドフィール

見た目に関する改善です。

シンボリックアイコンの採用

シンボリックアイコンの採用により、「Cinnamon」の見た目がよりモダンになりました。
またダークテーマのサポートも改善されました。

ウィジェットやコンポーネントの位置調整

いくつかのウィジェットやコンポーネントの位置やサイズが調整されました。
この結果見た目上のぼやけが解消され、見た目が鮮明になりました。

セッション終了ダイアログをタスクバーに表示

セッション終了ダイアログがタスクバーに表示されるようになりました。

その他の変更点

その他の変更点です。

GNOME Calendar

デフォルトで「GNOME Calendar」がインストールされるようになりました。
「GNOME Calendar」はオフラインでカレンダーアプリとして利用することも可能です。
もちろんオンラインで「Google」アカウントと連携しカレンダー機能をるようすることも可能です。


天気予報を表示することも可能です。

ログアプリの変更

「gnome-system-logs」の代わりに「gnome-logs」が採用されました。


ntpとntpdateの削除

「ntp」と「ntpdate」が削除され、「Cinnamon」は時間の調整に「systemd」を使用するようになりました。

その他

  • Firefox 61がwindow-progressをサポートしたため、ダウンロードの進捗がウィンドウリストに表示されるようになりました。

エディション共通の新機能と変更点

エディション共通の新機能と変更点は、以下を参照してください。


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