ログイン画面からegmdeを選択可能に
「egmde(Example Mir Desktop Environment)」は「Mir」上で動作するシェル(デスクトップ環境)のサンプルです。「Mir」の改良により、「egmde」をログイン画面からデスクトップセッションとして選択し、「egmde」でログインできるようになりました。
ただし現状はプレビュー版となります。
Mir 0.32以降が必要
上記のサンプルを試すには「Mir 0.32」以降が必要になりますが、現時点で「Mir 0.32」はRC版のリリースとなっています。6時間ほど前に「Mir 0.32」のソースコードがリリースされたため、問題がなければビルド及び近いうちに「Mir 0.32」がリリースされるでしょう。
ここでは「egmde」のビルド方法とログインまでの流れを紹介します。
1.Mir 0.32 RC版とビルドに必要なパッケージのインストール
まず「Mir 0.32 RC版」とサンプルのビルドに必要なパッケージをインストールします。
sudo apt-add-repository ppa:mir-team/rc
sudo apt install g++ cmake pkg-config
sudo apt install libmiral-dev mir-graphics-drivers-desktop libfreetype6-dev libboost-all-dev
sudo apt install qtwayland5
sudo apt install g++ cmake pkg-config
sudo apt install libmiral-dev mir-graphics-drivers-desktop libfreetype6-dev libboost-all-dev
sudo apt install qtwayland5
2.egmdeのダウンロード
「egmde」をダウンロードします。
git clone https://github.com/AlanGriffiths/egmde.git
git checkout article-4
git checkout article-4
「git」をインストールしていない場合は、事前に「git」をインストールしておきましょう。
もしくは以下から直接「egmde」をダウンロードできます。
3.egmdeのビルド
「egmde」をビルドします。
mkdir egmde/build
cd egmde/build
cmake ..
make
sudo make install
cd egmde/build
cmake ..
make
sudo make install
以上で完了です。
PCを再起動します。
4.ログイン画面
ログイン画面で「egmde」が選択できるので、「egmde」を選択しログインします。5.デスクトップ画面
何もないデスクトップ画面が表示されます。画面下部に操作方法が表示されます。
「Ctrl + Alt + A」キーを押すと、以下のようにアプリケーションランチャーを起動できます。
画面中央にアプリ名が表示され、「エンター」キーを押せばそのアプリが起動します。
ログイン画面に戻るには、「Ctrl + Alt + BackSpace」キーを押します。