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Ubuntu 18.04 その226 - Intel製CPUに新たな脆弱性が見つかる・L1 Terminal Faultの脆弱性とUbuntuの対応

Intel製CPUに新たな脆弱性が見つかる

Intel製CPUに「L1 Terminal Fault(L1TF)」と呼ばれる新しい脆弱性が見つかりました。


  • Ubuntu updates for L1 Terminal Fault vulnerabilities

CPUコアのL1データキャッシュ内のデータが、CPUコア上で実行されている悪意あるプロセス(ソフトウェア)に漏洩する問題です。
Intelによるアナウンスは、以下を参照してください。

  • Q3 2018 Speculative Execution Side Channel Update

影響を受けるCPU

現時点で本脆弱性の影響を受けるCPUは、以下の通りです。

Intel® Core™ i3 processor (45nm and 32nm)
Intel® Core™ i5 processor (45nm and 32nm)
Intel® Core™ i7 processor (45nm and 32nm)
Intel® Core™ M processor family (45nm and 32nm)
2nd generation Intel® Core™ processors
3rd generation Intel® Core™ processors
4th generation Intel® Core™ processors
5th generation Intel® Core™ processors
6th generation Intel® Core™ processors
7th generation Intel® Core™ processors
8th generation Intel® Core™ processors
Intel® Core™ X-series Processor Family for Intel® X99 platforms
Intel® Core™ X-series Processor Family for Intel® X299 platforms
Intel® Xeon® processor 3400 series
Intel® Xeon® processor 3600 series
Intel® Xeon® processor 5500 series
Intel® Xeon® processor 5600 series
Intel® Xeon® processor 6500 series
Intel® Xeon® processor 7500 series
Intel® Xeon® Processor E3 Family
Intel® Xeon® Processor E3 v2 Family
Intel® Xeon® Processor E3 v3 Family
Intel® Xeon® Processor E3 v4 Family
Intel® Xeon® Processor E3 v5 Family
Intel® Xeon® Processor E3 v6 Family
Intel® Xeon® Processor E5 Family
Intel® Xeon® Processor E5 v2 Family
Intel® Xeon® Processor E5 v3 Family
Intel® Xeon® Processor E5 v4 Family
Intel® Xeon® Processor E7 Family
Intel® Xeon® Processor E7 v2 Family
Intel® Xeon® Processor E7 v3 Family
Intel® Xeon® Processor E7 v4 Family
Intel® Xeon® Processor Scalable Family
Intel® Xeon® Processor D (1500, 2100)

これは現時点で判明している情報なので、今後調査の進捗と共に状況が変化する可能性があります。
詳細はIntelのアナウンスを確認してください。

Intel製以外のCPUには影響しない

現時点でAMDなどIntel製以外のCPUは、本脆弱性の影響を受けないと考えられています。

CVE

本脆弱性には、以下のCVEが割り当てられています。

  • CVE-2018-3615(SGX) 
  • CVE-2018-3620(OS/SMM)
  • CVE-2018-3646(VMM)

L1TFに関するドキュメント

「L1TF」に関するドキュメントは、以下を参照してください

  • L1 Terminal Fault (L1TF)(Ubuntu)
  • L1TF - L1 Terminal Fault(Linux kernel)
  • L1 Terminal Fault / CVE-2018-3615 , CVE-2018-3620,CVE-2018-3646 / INTEL-SA-00161(Intel)

脆弱性への対応

脆弱性への対応に関する情報です。

1.BIOS/UEFIのアップデート

使用しているPCのベンダーやメーカーが、本件に対応した「BIOS」や「UEFI」を提供しているか確認してください。
本件に対応した「BIOS」や「UEFI」は、アップデートされたIntelのマイクロコードを含んでいます。
 
「BIOS」や「UEFI」のアップデートが提供されている場合、ベンダーやメーカーの案内に従い「BIOS」や「UEFI」をアップデートしてください。

CPUのマイクロコードのアップデートがなくても、ソフトウェア的に本脆弱性の影響を軽減できますが、マイクロコードのアップデートが推奨されます。

2.Linux kernelのアップデート

本脆弱性の影響を軽減する「Linux kernel」がすでにリリースされています。
「Linux kernel」のアップデートを行い、PCを再起動してください。

  • L1TFの緩和策に対応したLinux kernel

「CVE-2018-3615(SGX)」は「Intel Software Guard Extensions」に起因する脆弱性であり「Ubuntu」に影響しません。
また本脆弱性は「Linux kernel」のライブパッチでは対応できないため、「Linux kernel」をアップデートし、PCを再起動する必要があります。

  • L1TFの緩和策はLinux Kernelのライブパッチで対応不可・Linux Kernelのアップデートを

3.intel-microcodeパッケージのアップデート

現在「Ubuntu」では、本脆弱性に対応する「intel-microcode」のリリースに向け作業を行っています。
「intel-microcode」パッケージは、アップデートされたIntelのマイクロコードを提供するためのパッケージです。

CPUのマイクロコードのアップデートがなくても、ソフトウェア的に本脆弱性の影響を軽減できますが、マイクロコードのアップデートが推奨されます。

4.アップデートされたクラウドイメージの提供

「Ubuntu」は、アップデートされたクラウドイメージをビルドし、本脆弱性に対応したクラウドイメージを提供しています。

つまりデスクトップユーザーはどうすれば良いのか

「Ubuntu(フレーバー含む)」を利用しているユーザーは、「ソフトウェアの更新」を起動し、すべてのパッケージ(ソフトウェア)をアップデートしてください。
またすべてのアップデートを適用した後、PCを再起動してください。

もちろんサポートが切れた「Ubuntu」にアップデートは提供されないため、サポート切れの「Ubuntu」は利用しないでください。
また日々のアップデートが重要ですので、継続的に「ソフトウェアの更新」を起動し、すべてのパッケージ(ソフトウェア)をアップデートしてください。

加えて上記の「1.」の内容を確認し、「BIOS」や「UEFI」のアップデートを行ってください。

L1 Terminal Faultに影響を受けるCPUかどうか調べるには

現在利用しているCPUが「L1 Terminal Fault」に影響を受けるCPUかどうか調べる方法です。
事前に「Linux kernel」のアップデートとPCの再起動を行っておきましょう。

「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。

cat /sys/devices/system/cpu/vulnerabilities/l1tf

影響を受けない場合

本脆弱性に影響を受けない場合、以下のように出力されます。

Not affected

ファイルが見つからない場合 

以下のように「/sys/devices/system/cpu/vulnerabilities/l1tf」ファイルが見つからない場合、本脆弱性に対応した「Linux kernel」が動作していません。

cat: /sys/devices/system/cpu/vulnerabilities/l1tf: そのようなファイルやディレクトリはありません

「Linux kernel」のアップデートとPCを再起動した後、再度本内容を試してみてください。

Ubuntu
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