OTA-4がFeature Freezeに
「Ubuntu Touch OTA-4」の開発状況の紹介です。Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースのOSであり、「UBports」コミュニティーにより開発が行われています。
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。
つまり1つのモバイルデバイスで、モバイル環境とデスクトップ環境を利用することができます。
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイスや、各デバイスで利用可能な機能及び制限は、以下を参照してください。
Feature Freeze
2018年8月14日、「OTA-4」リリースの妨げとなっていた機能面の修正が「OTA-4」に反映されました。これを以って「OTA-4」は「Feature Freeze」に入りました。
そのため今後、新機能の追加など機能面の変化は原則行われません。
今後はすべてのユーザーに影響するような致命的な不具合の修正のみが行われる要因あります。
今週中にリリースか
致命的な問題が見つからなければ、今週中に最終的な「OTA-4」のリリースが予定されています。「OTA-4」の新機能と変更点及び既知の問題は、以下を参照してください。
またアップデートのインストール時、最初に実行されるウィザード画面でも、この新機能と変更点の内容が表示される予定です。
テストの協力を
十分な品質で「OTA-4」をリリースするため、テストの協力が呼び掛けられています。「OTA-4」に対応したモバイルデバイスを所有しており、テストに協力できるユーザーは、テストに参加すると良いでしょう。
テストは「Smoke testing」を実行してください。
もし不具合が見つかった場合は、以下にその不具合を報告してください。
自動的なアップグレードは行われない
現在「Ubuntu Touch OTA-3」を利用しているデバイスでは、自動的に「OTA-4」へアップグレードされることはありません。そのため「OTA-4」へアップグレードしたいユーザーは、手動で「OTA-4」へアップグレードする必要があります。
またアップグレードは「OTA-5」で行われるように計画されており、「OTA-5」のリリースは「OTA-4」リリースの8週間後に予定されています。
もし「OTA-4」が今週中にリリースされるのであれば、「OTA-5」は2018年10月末か11月初旬頃になりそうですね。
16.04向けドキュメントビューワー
以前紹介したように「Ubuntu Touch OTA-4」は、「Ubuntu 16.04 LTS」がベースになっています。一方「Ubuntu Touch OTA-3」は、「Ubuntu 15.04」がベースになっています。
「Ubuntu Touch OTA-3」で提供されていたアプリを「Ubuntu Touch OTA-4」で利用するには、アプリのリビルドなどアプリ側の修正や移植作業が必要になります。
開発チームは、現在利用可能な様々なアプリを「Ubuntu Touch OTA-4」でも利用できるようにして欲しいとの要望を、日々ユーザーから受け取っています。
その活動の一環として、「Document Viewer」が「OTA-4」でも利用できるようになりました。
近いうちに「OpenStore」に「Document Viewer」が登場する予定です。
16.04向けDekko 2
メールクライアントソフトの「Dekko 2」を「Ubuntu 16.04 LTS」ベースの「Ubuntu Touch」でも利用できるように、コミュニティーで移植作業が行われています。その成果として「Dekko 2 Alpha版」がリリースされました。
「Dekko 2 Alpha版」を試してみたいユーザーは、上記からClickパッケージをダウンロードし、ファイルマネージャーからダウンロードしたClickパッケージを開いてください。
また事前にリリースノートに目を通しておいてください。
CanonicalがUBportsにデバイスを提供
以前「Canonical」が「Ubuntu Phone」や「Ubuntu Tablet」を「UBports」コミュニティーに提供したとの内容を紹介しました。さらにその後もデバイスの提供が行われ、最近コミュニティーは以下のデバイスを受け取りました。
- Nexus 7 2013 Wi-Fi:4台
- Nexus 10:4台
- Meizu MX4:1台