50を超えるKDE Applications 19.04アプリがSnapパッケージに
50を超える「KDE Applications 19.04」アプリがSnapパッケージになりました。KDE Applications
「KDE Applications」は、「KDE」及びそのコミュニティーが開発する「KDE」環境向けのアプリケーション群です。「Kubuntu」はデスクトップ環境に「KDE Plasma」を採用していますが、と同時にデフォルトのアプリケーションに数多くの「KDE Applications」を採用しています。
高度なテキストエディターである「Kate」はその一例ですね。
また「KDE」自身も最新のKDE環境をユーザーに提供すべく、「KDE Neon」というLinuxディストリビューションをリリースしています。
さて2019年4月18日、「KDE Applications」の最新版である「KDE Applications 19.04」がリリースされました。
このリリースは「KDE」がリリースしたものであり、「Kubuntu」から見ればアップストリームのリリースとなります。
「Kubuntu」はローリングリリースではないため、メジャーバージョンアップしたソフトウェアを既存の「Kubuntu」向けにリリースすることはありません。
基本的に次期バージョンの「Kubuntu」で採用を検討することになります。
例えば「Kubuntu 19.04」では「KDE Applications 18.12.3」を採用しており、「KDE Applications 19.04」の採用は「Kubuntu 19.10」で検討されることになるでしょう。
捕捉
「Kubuntu」では、一部のソフトウェアをある程度新バージョンへ追従させるバックポートPPAを提供しています。そこでSnap
「KDE」からすれば、ユーザーに自身がリリースした最新のソフトウェアを使って欲しいという思いがあります。しかしその一方でLinuxディストリビューションからすれば、そうもいかない事情もあります。
この思いや事情の乖離を埋める仕組みの1つが「Snap」です。
「Snap」は既存のシステムに影響を与えず、既存のシステムから隔離してソフトウェアをインストール仕組みを備えているため、「KDE Applications 19.04」を様々なLinuxディストリビューション向けに提供することができます。
50を超えるKDE Applications 19.04をSnapで提供
というわけで「KDE」は、50を超える「KDE Applications 19.04」を「Snap」でリリースしました。利用可能なアプリの一覧は、以下を参照してください。
荒削りな面もある
プリンターのサポートやデフォルトで使用されるファイルを開くダイアログなど、UX面でまだまだ荒削りな部分があります。また今回リリースされたアプリは、シンプルなアプリやゲーム、教育向けアプリが多いですが、今後うまく行けば主力アプリも出揃う予定です。