OpenJDK 11への移行とOpenJDK 8のサポート
「Canonical」から「Ubuntu 18.04 LTS」における「OpenJDK 11」への移行と「OpenJDK 8」のサポートに関するアナウンスが出されました。OpenJDK 11
「Ubuntu 18.04 LTS」では今までデフォルトの「OpenJDK」に「OpenJDK 10」を採用していました。しかし2019年4月16日、「Ubuntu 18.04 LTS」向けに「OpenJDK 11」がリリースされ、ユーザーにアップデートの提供が開始されました。
このアップデートにより「OpenJDK 10」は「OpenJDK 11」に置き換えられ、「Ubuntu 18.04 LTS」のデフォルトの「OpenJDK」は「OpenJDK 11」になりました。
「OpenJDK 11」はアップストリームから長期的なセキュリティーアップデートが受けられ、「Ubuntu 19.04」でも「OpenJDK 11」がデフォルトの「OpenJDK」になります。
「OpenJDK 11」は「Java」プラットフォーム(Standard Edition/Java SE)のオープンソースによる実装であり、現在最新のLTS(Long Term Support/長期サポート)版です。
「OpenJDK 11」は「TLS 1.3」のサポートや「ChaCha20-Poly1305」の実装、安全性が劣る「RC4」に代わる新しいストリーム暗号のサポートなど、核となるセキュリティー機能の改良が行われています。
OpenJDK 8
「OpenJDK 8」も引き続き提供されます。「OpenJDK 8」もLTSリリースであり、「Ubuntu 16.04 LTS」及び「Ubuntu 18.04 LTS」で継続的に利用可能です。
ただし「OpenJDK 8」は「universe」リポジトリーに配置され、コミュニティーによるメンテナンスサポートとなります。
「OpenJDK 8」は2021年4月までセキュリティーアップデートが提供される予定です。
この期限は「Ubuntu 18.04 LTS」でも同様です。