PowerShell 7.0.0がリリースされました
2020年3月4日、「PowerShell 7.0.0」がリリースされました。今回リリースされた「PowerShell 7.0.0」は「GA(Generally Available)」リリースです。
いわゆる安定版のリリースです。
PowerShell 7
「PowerShell 7」は「PowerShell」の最新バージョンです。「PowerShell 7」はクロスプラットフォーム及びオープンソース(MIT)で開発され、「Windows」や「Linux」、「macOS」で利用可能です。
「PowerShell」はコマンドラインシェルを含み、オブジェクト指向のスクリプト言語や、スクリプト及びコマンドレットを実行するツール群、モジュールを管理するツール群を提供します。
PowerShell CoreからPowerShellへ
3年前前身の「PowerShell Core 6」が、今までと全く異なる新しい「PowerShell」として発表されました。「PowerShell Core 6」は「.NET Core 2.x」上に構築され、クロスプラットフォームで利用できるようになりました。
その系譜となる「PowerShell 7」は、「.NET Core 3.1」上に構築されています。
そして今まで「PowerShell Core」という名称でしたが、「PowerShell 7」から「Core」が削除され「PowerShell」になります。
つまり次世代の「PowerShell」です。
既存Windows PowerShellモジュールとの後方互換性
「.NET Core 3.1」により特に「Windows」上では、従来の「.NET Framework API」との互換性を多くもたらし、既存の「Windows PowerShellモジュール」との後方互換性が最大限確保されています。「PowerShell 7」で利用可能なモジュール及び互換性に関しては、以下を参考にしてください。
リリース情報
「PowerShell 7」のリリース情報です。リリース情報
リリースアナウンス:Announcing PowerShell 7.0リリースノート:What's New in PowerShell 7.0
リリースノート:v7.0.0 Release of PowerShell
Dockerコンテナーイメージ:PowerShell
インストール
- Windows への PowerShell Core のインストール
- macOS への PowerShell Core のインストール
- Linux への PowerShell Core のインストール
サポートOS
「PowerShell 7」は、以下のOSをサポートしています。- Windows 7/8.1/10
- Windows Server 2008 R2/2012/2012 R2/2016/2019
- macOS 10.13以降
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) / CentOS 7以降
- Fedora 29以降
- Debian 9以降
- Ubuntu 16.04以降
- openSUSE 15以降
- Alpine Linux 3.8以降
いずれも「x64(64bit)」が対象ですが、「Debian」と「Ubuntu」では、「ARM32」と「ARM64」も対象に含まれています。
また「Arch」及び「Kali Linux」では、コミュニティーがパッケージをリリースしています。
詳細はリリースノートを参照してください。
サポートポリシー
「PowerShell 7」のサポート期間は、「.NET Core」と同期します。LTSリリースの「.NET Core 3.1」上に構築された「PowerShell 7」はLTSリリースになり、「.NET Core 3.1」がリリースされた2019年12月3日から3年間のサポートが提供されます。
「.NET Core」のサポートポリシーは、以下を参照してください。
また「PowerShell 7」のサポートポリシーは、以下を参照してください。
PowerShell 7.1に向けて
次期メジャーリリースの「PowerShell 7.1」の開発がすでに始められており、近々「PowerShell 7.1 Preview版」のリリースが予定されています。「PowerShell 7.1」では「PowerShell 7.0」のリリースに間に合わなかった新機能や改良、不具合の修正が行われます。
また近々「PowerShell 7.1」のロードマップも紹介される予定です。