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GNOME 3.38の新機能と変更点

2020年9月16日、「GNOME 3.38(開発コード:Orbis)」がリリースされました。



いくつか変更点をピックアップします。

GNOME 3.38の紹介動画

「GNOME 3.38」の紹介動画は、以下を参照してください。


GNOME Tour

「GNOME Tour」はデスクトップの主要な機能の紹介や、初めてのユーザーにデスクトップの使い方を紹介するアプリです。


初回ログイン時、初期セットアップの後に「GNOME Tour」が表示されます。

ドラッグによるアプリの並び替え

以前のバージョンでは常用するアプリと全てのアプリの一覧を表示する2種類のビューが提供されていましたが、これらのビューはカスタマイズ可能かつ一貫性のある単一のビューに統合されました。


これによりユーザーはアプリをクリックしてドラッグし、アプリの並び替えやカスタムフォルダーへアプリを移動できるようになりました。


Settings

「Settings(設定)」に関する変更点です。

ペアレンタルコントロール

標準ユーザーのペアレンタルコントロールを管理する機能が追加されました。
この機能は「ユーザー」セクションの「ペアレンタルコントロール」オプションから利用可能です。

起動するアプリの管理

「ペアレンタルコントロール」では管理者による起動可能なアプリを制御でき、起動不可に設定されたアプリはアプリケーションオーバービューに表示されなくなります。

インストール可能なアプリの管理

同様に「ソフトウェア」でも「ペアレンタルコントロール」が適用され、インストール可能なアプリを選択できるようにすることも可能です。

指紋リーダーデバイスの設定画面

新しい指紋リーダーデバイスの設定画面が導入されました。

認証されていないUSBデバイスからの保護

画面がロックされる時に認証されていないUSBデバイスから保護する機能が追加されました。

バッテリー残量の表示

システムメニューにバッテリー残量を表示するオプションが追加されました。


スクリーンレコーダーの改善

「GNOME Shell」のスクリーンレコーダーの仕組みが改善され、「PipeWire」と「Linux kernel」のAPIを活用するようになりました。
これによりリソースの消費低減及び応答性が向上しています。

マルチモニターのサポート改善

「GNOME Shell」はリフレッシュレートが異なる複数のモニターを同時に扱えるようになりました。


例えば144 Hzで描画されるモニターと60 Hzで描画されるモニターを接続し、それぞれのリフレッシュレートで描画できるようになりました。
詳細は以下を参照してください。


この改良は「Wayland」セッションでのみ有効です。

ブラウザーの改善

「GNOME Web」に関する改善点です。

Intelligent Tracking Prevention

ユーザーをクロスサイトトラッキングから保護する「Intelligent Tracking Prevention」が実装されました。
この機能は既定で有効になっています。
「Intelligent Tracking Prevention」の詳細は、以下を参照してください。


プライバシー設定

ウェブサイトがローカルデータを保存する機能をブロックする設定が追加されました。


その他の改善

  • 「Google Chrome」からパスワードとブックマークを取り込む機能
  • パスワードマネージャーの再設計
  • タブごとにミュートとミュート解除を切り替える機能
  • 設定と履歴ダイアログの再設計
  • デフォルトで動画の自動再生をブロックする機能
  • ウェブサイトごとに動画の自動再生ポリシーを指定するパーミッション設定 

マップの改善

「Maps」ではスマフォでの利用を視野に入れたUXの改善作業が行われました。
この作業は今後も継続して行われていきます。


またサテライトビューにラベルを表示する機能や、「Maps」をナイトモードに切り替え地図を見やすくする機能も搭載されています。

時計の改善

「Clocks」では、世界時計を追加するダイアログが再設計されました。


またスヌーズ設定やアラームの時間設定を行えるようになりました。

ゲーム

「Games」はゲームを別プロセスで実行することにより、安定性とパフォーマンスが向上しました。

検索結果がオーバービューの検索インターフェースに表示されるようになり、お気に入りのゲームをすばやく起動できるようになりました。
またゲームをグループ分けしたり、予め用意されている「Favorites」や「Recent」コレクションにグルーピングすることもできます。

ユーティリティー

スクリーンショットとサウンドレコーダーは再設計され、UXが改善されました。


その他

その他の変更点です。

再起動メニューの追加

システムメニューに「再起動」メニューが追加されました。


「Alt」キーを押しながら再起動することで、ブートメニューに移行することも可能です。

Terminal

「端末」のテキストのカラースキームが変更され、文字の読み易さが向上しました。

Photos

「Photos」にインスタグラムの「Clarendon」フィルターに似た新しいイメージフィルターが搭載されました。

Tracker 3のサポート

「Tracker 2」に加え「Tracker 3」もサポートしました。
主要な「GNOME」コアアプリは「Tracker 3」を利用するように変更されました。

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