VirtualBox 6.1.20がリリースされました
2021年4月20日、「VirtualBox 6.1.20」がリリースされました。リリース情報
今回のリリースはメンテナンスリリースなので、不具合の修正が主な変更点になります。- 変更点:Changelog for VirtualBox 6.1
- ダウンロード:Download VirtualBox
- マニュアル:Documentation
主な変更点
いくつか変更点を紹介します。- 様々なアクションの実行タイミングにより、仮想マシンのパフォーマンスが極端に低下する不具合が修正されました。
- Hyper-Vが利用可能な環境かつ特定の状況でゲストOSがハングする不具合が修正されました。
- ネスト化されたハイパーバイザー使用時、特定の状況でGuru Meditation エラーが発生する不具合が修正されました。
- Intel Haswell以降のCPUを搭載したホストで、Solaris 11.4に影響するSMAP関連の不具合が修正されました。
- オーディオ関連の不具合修正及び改善が行われました。
- アタッチされていないネットワークインターフェースのリンクステータスに関連する不具合が修正されました。
- VxWorks e1000ドライバーの互換性が修正されました。
- DHCPで固定アドレス割り当て時にクラッシュする不具合が修正されました。
- シリアルポートを切断モードで利用時に仮想マシンがクラッシュする不具合が修正されました。
- ウェブカメラのv4l2loopbackとの相互運用性向上と特定の状況でクラッシュする 不具合が修正されました。
- CPUの負荷が高い時にWindows仮想マシンがハングするもしくは再起動するNVMe周りの不具合が修正されました。
- Linuxホスト及びゲストでLinux kernel 5.11と5.12がサポートされました。
- Linux kernels 4.10以降のLinuxホストでホストオンリーアダプターのMTUサイズが16110に増やされました。
- Linux Guest AdditionsのvboxvideoモジュールをLinux kernel 5.10.xでコンパイルできるようになりました。
- Linux Guest AdditionsのモジュールをRHEL 8.4 beta及びCentOS Stream上でビルドできるように修正されました。
VirtualBoxのアップデート
「VirtualBox」のリポジトリーを利用しているユーザーは、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできます。注意
「VirtualBox」をアップデートする時は、必ず事前に「VirtualBox」が起動していないか確認してください。「VirtualBox」が起動している状態でアップデートを行うと、アップデートに失敗します。
VirtualBox拡張パックのアップデート
「VirtualBox」アップデート後、VirtualBox拡張パックもアップデートしましょう。「ファイル」メニューを開き「アップデートを確認」をクリックしてください。
VirtualBox拡張パックをインストールすると、USB 3.0ホストコントローラーの利用など、VirtualBoxで利用できる機能が増えます。
画面の案内に従い、VirtualBox拡張パックをインストールします。
ライセンス画面は一番下までスクロールしないと(ライセンスを読まないと)、次の画面に移れません。
パスワードの入力が表示されたら、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力してください。
自分でVirtualBox拡張パックをインストールする場合は、以下を参考にしてください。
VirtualBox拡張パックのインストーラー削除
VirtualBox拡張パックをインストールした後、VirtualBox拡張パックのインストーラーの削除確認画面が表示されます。一度インストールすればインストーラーは不要なので、「削除」ボタンをクリックしてインストーラーを削除すると良いでしょう。
VirtualBoxを新規にインストールする場合
「VirtualBox」を新規にインストールする場合は、以下を参考にしてください。次回以降、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできるようになります。
Guest Additionsをインストールしておく
仮想マシンに「Ubuntu」をインストールした後や「VirtualBox」をアップデートした後は、忘れずに「Guest Additions」をインストールしておきましょう。Guest Additionsのインストール方法
「Guest Additions」のインストール方法は、以下を参照してください。Guest Additionsのインストール確認
「Guest Additions」のインストール状況は、「セッション情報」から確認できます。必要に応じて3Dアクセラレーションを有効にしておく
ゲストOSがOpenGLを利用する場合、仮想マシンの描画パフォーマンスが十分に出ないことがあります。その場合仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効にすると、パフォーマンスが改善されます。
ただしゲストOSが起動しない場合や、ゲストOSの画面がフリーズしたり崩れる場合は、3Dアクセラレーションを無効にすると良いでしょう。